2022年1月28日に発売したポケモンの新作「ポケモン レジェンズ アルセウス」。
シリーズの1つ「ダイヤモンド・パール」の舞台、シンオウ地方を遥か昔の出来事を描いた「レジェンズ アルセウス」は発売前から話題になっていました。
そして発売後、さまざまな要因がファンに衝撃をもたらします。
そのうちの1つがシンジュ団のキャプテン・ノボリの正体です。
一体どういうことなのか、ノボリの正体に迫っていきましょう。
「レジェンズ アルセウス」シンジュ団のキャプテン・ノボリとは?
シンジュ団は「レジェンズ アルセウス」の舞台、ヒスイ地方で活動しているグループの1つです。
団員たちは白を基調にした服を着ており、「真」という漢字をデザインしたロゴマークを掲げています。
考え方の違いから対立している「コンゴウ団」と同じく「シンオウさま」を信仰しており、純白の凍土にあるキッサキ神殿を守るとともにその周辺に本拠地を置いているのが主な特徴です。
団長はカイで、ノボリはそこで「ポケモンの加護を受けた人物」ことキャプテンとして所属しています。
普段は天冠の山麓にてオオニューラのキャプテンをしているものの、作中ではプレイヤーが任務で天冠の山麓に赴いた際にガイドを務めてくれたことも。
また「ある理由」からプレイヤーにバトルを仕掛けたり、訓練場のバトルでトレーナーを呼び出してくれたりなどしてくれます。
いわゆるメインストーリーのサポートキャラ兼ミニゲームの進行役といったところですが、「レジェンズ アルセウス」におけるノボリは非常に謎めいているキャラです。
というのもノボリがシンジュ団に所属した経緯は記憶喪失で立ち尽くしていたところ、シンジュ団に拾われました。
その記憶に関しては天冠の山麓でプレイヤーを道案内している途中で覚えていることを語るシーンがあるのですが、それがファンの心を揺さぶったのです。
「レジェンズ アルセウス」シンジュ団のノボリの正体はサブウェイマスターのノボリ!
実は発売前からシンジュ団のノボリはファンの間で注目されていました。
それはノボリがシリーズ屈指の人気キャラ、サブウェイマスターのノボリ&クダリに酷似ていたからです。
サブウェイマスターのノボリ&クダリとは「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」に登場するボスキャラで、プレイヤーはクリア後に訪問できるバトル施設で「バトルサブウェイ」をクリアすることで勝負ができます。
しかしノボリ&クダリと戦うにはシングルトレイン・マルチトレインでそれぞれ連勝をしなくてはならず、また戦うことになったとしても無策で挑めばボコボコにされる強敵でもありました。
そのインパクトから熱烈なファンを獲得したノボリ&クダリは「ポケモンマスターズEX」にも参戦。
「レジェンズ アルセウス」発売前においては「シンジュ団のノボリはノボリ&クダリのご先祖ではないか?」と囁かれていました……が、真相は違っていたのです。
シンジュ団のノボリは作中、自分が覚えていることとして
・大事なパートナーがいた
・そのパートナーが使うポケモンはほのおを使っていた
・わたくしに似た男がいた
などを語り、会話には鉄道用語を交ぜてきます。
後述する主人公の存在も相まってシンジュ団のノボリは
・サブウェイマスターのノボリ本人
と匂わせているのです。
(もっとも帽子を持ち上げる癖から「自分をノボリだと思い込んだクダリ」説もありますが……)
しかしサブウェイマスターのノボリがいた時代は「レジェンズ アルセウス」よりも遥か未来。ヒスイ地方に来れるはずもありません。
それに加えてノボリが勤務先であるバトル施設を勝手に放り出すことも、相棒兼双子の弟クダリを残すことも考えにくいです。
そうなると考えられるのはただ1つ。幻のポケモン、アルセウスによるタイムトリップです。
「レジェンズ アルセウス」幻のポケモン・アルセウスって?その目的とは?
幻のポケモン・アルセウス。
その存在がシリーズで初めて登場したのは2006年の「ダイヤモンド・パール」です。
「宇宙(世界)を創造したポケモン」とされ、2009年にはポケモンのメインキャラにもなります。
しかしどういうわけか捕獲できるはずの「ダイヤモンド・パール」ではアルセウス捕獲に必要なアイテム「てんかいのふえ」は配布されないまま、16年の月日が経過しました。
けれども2021年に「ダイヤモンド・パール」がリメイクされ、今回発売した「レジェンズ アルセウス」でメイン任務を達成したデータを「ダイヤモンド・パール」で連動すると主人公の家で「てんかいのふえ」をゲットできるようになります。
そして「てんかいのふえ」の入手後、「やりのはしら」に赴くと念願のアルセウス捕獲にシフトできるように。
ファンにとって嬉しいギミックですが、「レジェンズ アルセウス」において問題なのはアルセウスの目的です。
「レジェンズ アルセウス」の舞台・ヒスイ地方は「アルセウスに会いたい」という野望を抱いたウォロによって時空の裂け目が開かれ、ギラティナ・ディアルガ・パルギアが活性化。何とも不穏な状態となります。
その時空の裂け目を通してアルセウスがヒスイ地方に送り出したのが主人公です。
この時アルセウスは主人公に「全てのポケモンに会うように」と言いつけます……が、それが一体なにに繋がるのか全く分かりません。
恐らくノボリもまた主人公のように未来から過去に飛ばされてきたのでしょうが、なぜノボリが選ばれたのかも説明されていません。
ただし全く考察材料がないわけではなく、
・ノボリ&主人公の存在によって人間とポケモンの関係を変えようとした
と考えられています。
「レジェンズ アルセウス」では人間とポケモンの関係は共存するパートナーではなく、相容れない人間と野生動物のような関係でした。
しかしギンガ団は身体を張ってポケモンのことを知ろうとしており、そのタイミングで主人公がやってきたことで生態調査が本格始動します。
ヒスイ地方に飛ばされた主人公がギンガ団がまとめるコトブキムラの近くにいたことといい、ノボリの経緯といい、作為的なものが感じられることからアルセウスは人間とポケモンの共存を取りはかろうとしていたのだと思われます。
「レジェンズ アルセウス」主人公とノボリが帰れないのは何故?衝撃の真相が隠されている?
しかしそうなると新たな疑問が浮上します。
それは「何故、目的(人間側の意識を変えた)を達成したにも関わらずノボリと主人公は帰れないか?」ということです。
そのおかげで「アルセウス=邪神」という認識度が高まっていますが、元よりアルセウスは人間はもちろん、他のポケモンとも一線を画すところがあります。
実際にそれだけ被害が出ても人間とポケモンの争いには介入せず、時空を超えた宇宙を縄張りにしていますね。
けれどそのアルセウスが動いた「レジェンズ アルセウス」では「かなりの事態があったのではないか?」とも考えられていますが、同時にノボリ&主人公が元の時代に帰さなかった理由も
・ノボリ&主人公は死んでいる?
・「レジェンズ アルセウス」のノボリ&主人公は2人のコピー?
という仮説が出ています。
これはアルセウスが万能な存在(アルセウスにとって蘇生や命を生み出すなんてカンタン)であり、考え方が根本から違うからこそ成立している説ですが現状、それしか説明しようがありません。
まとめ
「レジェンズ アルセウス」に登場するシンジュ団のノボリ、その正体はサブウェイマスターのノボリ本人です。
ノボリがヒスイ地方にいる理由はアルセウスのせいで、その目的はヒスイ地方の人間の意識を変えてポケモンとの共存を促したためだと思われます。
しかしその目的が達成したにも関わらず、元の時代に帰れないのは元の時代で死んでしまって蘇生されたか。あるいはコピーである可能性が考えられるとか。