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コンフィデンスマンJPの原作や元ネタはある?アニメや漫画、海外など

「コンフィデンスマンjp」の楽しみといったら、長澤まさみの様々なコスプレはもちろん、各話ごとに登場する悪党をどのように騙すかでしょう。

その手腕は見事で、視聴者も「あっ」と騙されるぐらいです。

しかし作品を気にしている人のなかには「映画よりも原作をチェックしたい」と思っている人もいるかと思います。

そこで今回は「コンフィデンスマンjp」の原作にまつわるトリビアをご紹介していきましょう。

「コンフィデンスマンjp」には原作ナシ!脚本家・古沢良太のオリジナル!

残念ながら「コンフィデンスマンjp」に原作はなく、脚本家・古沢良太さんがつくったオリジナルシナリオです。↓

古沢良太さんのプロフィール

生年月日1973年8月6日(2022年2月時点、48歳)
出身地神奈川県厚木市
職業脚本家、戯曲家、イラストレーター
主な作品【映画】 「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズ(2005年、2007年) キサラギ(2007年) 探偵はBARにいる(2011年) 寄生獣(2014年)など 【ドラマ】 ゴンゾウ 伝説の刑事(2008年) 外事警察(2009年) 「リーガル・ハイ」シリーズ(2012年~2014年) デート〜恋とはどんなものかしら〜(2015年)など

古沢良太さんってどんな人?

古川良太さんは「リーガル・ハイ」や「デート~恋とはどんなものかしら~」などドラマに限らず、映画でも大ヒット作を生み出せる脚本家です。

また人と話すのは苦手な性格ですが、2児の子を持つ既婚者だったりします。

その信頼ぶりは2016年にデータニュース社が行った「テレビドラマの脚本家別満足度ランキング」で1位を獲得したほどで、最近では「コンフィデンスマンjp」の脚本に集中しています……が、実は来年2023年の大河ドラマ「どうするの家康」の脚本を担当することが判明しました。

その全容はまだ不透明であるものの、主演の松本潤や信長役の岡田准一などある程度キャストは発表されています。

そんな古川良太さんは少年時代に抱いていた夢こと漫画家志望の名残で、脚本を手がける時はまず作品のイメージをスケッチブックに画を描くと言います。

「コンフィデンスマンjp」原作はないけど元ネタはある!?

「コンフィデンスマンjp」は制作陣もとい企画を請け負っている成河広明さんの一声から始まりました。それは、

・映画「スティング(1973年)」のような作品をつくりたい!

という提案です。

これは成河広明さんの長年にわたる夢だったらしく、入社試験からその夢を言っていたとされます。

そのため古川良太さんはフジテレビと1年以上かけて打ち合わせし、現在における「コンフィデンスマンjp」のストーリーを完成していったそうです。

映画「スティング」ってどんな映画?

映画「スティング」は1973年に公開したアメリカ映画で、1936年もとい大恐慌時代を舞台に主人公である詐欺師の若者の復讐を描いた作品です……が、「スティング」はコメディ色が強いので(実際に「コメディ映画」のジャンルに分類されています)楽しく視聴できるでしょう。

そのストーリーは主人公フッカーとそのフッサーの親同然な師匠ルーサーがある日、ギャングの手下モットーラから違法賭博の売上金をだまし取るところから始まります。

フッカーは大金が舞い込んできたことに浮かれてしまい、すぐにそのお金を使ってギャンブルをしました。

結果大損した挙句、目立ってしまったせいで売上金をだまし取ったギャングとそのボスに狙われてしまいます。

そのボスと繋がりがある悪徳警察官がフッカーのもとへやってくるものの、フッカーは偽造紙幣をその警察官に掴ませることでひとまず難を逃れました。

直後、フッカーはルーサーにも危険を伝えようとルーサーのアジトに戻りますが時すでに遅し……ルーサーはギャングの手下に命を奪われた後でした。

行き場を失ったフッカーはルーサーが教えてくれた「稀代の詐欺師」ゴンドーフのところへ身を寄せます。

しかしフッカーが出会ったゴンドーフは娼婦のヒモになっており、とても「稀代の詐欺師」には見えませんでした。

しかしゴンドーフは旧友ルーサーがギャングの手にかけられたことに怒っており、またフッカーの復讐心も知って詐欺師として復活することを決めます。

かくして新米詐欺師とプロの詐欺師のコンビが巨大な組織にイカサマをしかける……というのが大まかなあらすじです。

こうした相手を騙したり自分が騙されたりする作品を「コン・ゲーム」と言います。

「コン・ゲーム」ってなに?

先述したように「コン・ゲーム」とは相手を策略によってハメようとしたり、その過程でストーリーが二転三転していく作品群を指しています。

いちおう「ミステリー」として分類されており、頭脳線も見せ場のひとつです。

英語では「con game(confidence gameの略)」と表記されおり、この「con」には「人を騙す」「ペテンにかける」「詐欺を働く」といった意味合いが込められています。

「game」の由来は分かりませんでしたが、ゲームをするようにイカサマを仕掛けていくことから「コン・ゲーム」と呼ばれるようになったと思いました。

そんな「コン・ゲーム」な作品はたくさんあり、

・オーシャンズ11

・コンフィデンスマン ある詐欺師の男

・ミッションインポッシブル

・ラスベガスをぶっつぶせ

・マーヴェリック

が代表作に挙げられます。

映画のほうが目立っていますが、実は小説にも「コン・ゲーム」はあり

・ジェフリー・アーチャーの「百万ドルを取り戻せ!」

・小林信彦の「紳士同盟」

・ハーマン・メルヴィルの「信用詐欺師」

などです。

このうちハーマン・メルヴィルの「信用詐欺師」は「コンフィデンスマンjpのインスパイア元ではないか?」と考えられています。

メルヴィルの「信用詐欺師」は元祖「コンフィデンスマンjp」!?

元々「コンフィデンスマンjp」の「コンフィデンスマン」とは「信用詐欺師」を意味しています。

「信用詐欺師」とはターゲットを「自分は味方である」と信じ込ませ、それを逆手にお金や情報をだまし取る詐欺師です。

とはいえ「結婚詐欺師」のように特定の詐欺を働きかける詐欺師を示しているわけではなく、ワード的にはマイナーと言えます。

そのため「コンフィデンスマンjp」というタイトルに戸惑う人もいたようですが、メルヴィルの「信用詐欺師」からインスパイアされたものであれば話は別です。

メルヴィルは世界的名作「白鯨」を執筆したアメリカの小説家で、彼が書いた「信用詐欺師(「詐欺師」とも、原題は「The Confidence-Man」)」は1857年に出版された小説となります。

そのタイトル通り、主人公は詐欺師です。

しかし主人公は舞台であるミシシッピ川を運行する汽船の乗船客の前に現れる時は8通りの人物に変装し、次々とお金をだまし取っていきます。

その様は鮮やかで、騙された乗船客どころか読者にですら本当の姿を明かしません。

「変装の天才」と称される主人公だからこそ成し得たストーリーですが、

・「The Confidence-Man」と「コンフィデンスマンjp」というタイトル

・「変装の天才」の主人公とターゲットを騙すためにその業界人に扮するダー子たち

が似通っているので、インスパイア元ではないか?と言われているのです。

「コンフィデンスマンjp」ダー子たちの変装を一部だけご紹介!

「コンフィデンスマンjp」ではターゲットに近づくため、ダー子たちが偽造した肩書を持って業界や組織に潜入していきます。

その様子は場所が変わるだけでも分かるものの、ダー子たちの変装もといコスプレで一目瞭然です。

最新作「英雄編」のメインポスターではファンタジー世界から飛び出したような恰好に扮しているように、ドラマ・映画でも様々な恰好をしています。

そんなダー子たちの変装を一部だけご紹介していきましょう。↓

ダー子(長澤まさみ)旅館の仲居、就活生、キャビンアテンダント、女優、スーパードクター、爆買い中国人、ピンポン女子など
ボクちゃん(東出昌大)新人映画監督、SPなど
リチャード(小日向文世)映画プロデューサー、農夫、板長、船長など

まとめ

「コンフィデンスマンjp」には原作はありません。

しかし企画を請け負っている成河広明さんの長年の夢、「映画スティング(1973年)のような作品をつくりたい!」をもとに人気脚本家・古川良太さんが見事に応えました。

そういうわけである意味、映画「スティング」が元ネタとも言えますが、メルヴィルの「信用詐欺師」のタイトルや設定が似ていることから「こちらもインスパイア元ではないか?」と言われています。

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