ふんわり、丸っこい姿が愛らしいハムスター。販売されるまで、ある程度は育てられ、その後、ペットショップなどで飼い主が現れるまで待っています。
室内でも飼育ができるハムスターを迎え入れたけれど、餌の回数は1日に何回くらいなのかな?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
今回は、ハムスターの餌の回数について主にお話したいと思います。
ハムスターに与える餌の回数は?
ハムスターに限らず、どんな動物にも適した餌の回数などがあります。
たとえば、私たち人間だと、おおよそ、朝昼晩の三回です。では、ハムスターはというと、1日に1回が適当だとされています。
健康状態が良い場合ではありますが、ハムスターの様子がおかしかったり、薬を服用している場合などは、一度に多く食べすぎると消化に良くないので、少量の餌を2.3回に分けて与えることもあるようです。
成長期であっても、餌の回数は基本的に1日1回にしましょう。
餌を与える時間帯は?
夜行性のハムスターは、主に夕方から活動を始めます。ですが、昼間もずっと眠っているというわけではなく、水を飲みに起きたり、周囲の様子を確認したりと少し忙しい時もあるようです。
ただ、餌を与える時間帯は、夕方頃から夜の9時あたりを目安に行うようにします。毎日、だいたい同じような時間帯に餌を与えるようにすると、ハムスターが「何かある時間帯だ!」と、その時間帯に動き始めるようになることもあります。個体差がありますので、決して休んでいるハムスターを無理やり起こすようなことはしないようにしましょう。
餌の種類について
ペットショップで販売されているハムスターは、基本的にフードを食べられるまでに育った子ですが、入荷状況によっては、まだまだ子どもの子もいます。そのような子には、それまで与えられてきたフードに近いものを与えるようにすると食いつきが良いです。生まれた日がそんなに経ってない幼いハムスターを迎える時には、ペットショップの店員さんに、どんなフードを与えているか、聞いてみるのも良いでしょう。
だいぶ大きくなったハムスターを迎える時も同じように、普段、食べているフードに近いものを選ぶようにすると、新しい環境でも餌を食べてくれるでしょう。
今までと違う環境におかれたハムスターは周囲を警戒して、すぐに餌を食べてくれないこともあります。少しずつ環境に慣れていけば、餌を食べてくれるようになります。根気強く待ちましょう。
ハムスターの主食として、色んなメーカーから様々なフードが販売されています。穀物類が入ったものや、ひまわりの種だけが入ったもの、ドライ乾燥した野菜やフルーツが入ったものなど、豊富です。ここで気をつけたいのが、一つのフードだけを与え続けず、できれば2~3種類のフードを少量ずつ混ぜて与えたい、ということです。メーカーによって、栄養素にかたよりがありますので、互いに補うような形にする、ということです。わが家では、複数のフードをハムスターの好き嫌いを考えながら、少量ずつ混ぜて与えています。面白いことに、それぞれに好き嫌いがあるようで、残った餌で、それを判断しています。
一つ、覚えていただきたいのは、ひまわりの種はカロリーが高いので、おやつ程度にすることです。殻をむく姿がかわいいから、といって、たくさん与えていると肥満の原因になり、病気にかかりやすくなったりするので気をつけましょう。
餌の量はどのくらい与えたらいい?
ジャンガリアンハムスターなどのドワーフ系と、ゴールデンハムスターとでは大きさが違ってくるので、間違えないようにしたいところです。ただ、どちらを育てているにしても、餌の容器いっぱいに餌を与えることはしないようにしてください。
ハムスターは、餌を与えると頬袋に詰められるだけ詰めて、巣穴や自分が食堂にしている場所に集めます。最低限の量だけを与えていれば、その分だけ食べますが、与えすぎると、どんどん巣穴などに餌がたまっていきます。たまった餌は、湿気やハムスターの排泄物などで腐れることがあり、衛生的に良くありません。ですから、1日に1回、餌を入れる容器や巣穴などに残った餌がないか、チェックした後に新しい餌を与えるようにします。
必要な量は、同じ種類のハムスターでも、それぞれ、体重に差があるため、具体的な数字は提示できませんが、毎日、新鮮なものを与えると仮定して、少し少ないかな?と思える量を与えてください。
具体例として、わが家のジャンガリアンハムスターには、10g前後のフードを与えています。
フード以外の餌について
ハムスターには主に専用の固形フードや乾燥した野菜、フルーツなどを与えますが、ときどき、生野菜などを与えます。
気をつけたいのは、生野菜などに全く興味を示さない子もいるということです。そのような子には無理に与えることはせず、それもまた個性だと受け止めてあげてください。
キャベツやカボチャなど、乾燥フードとして販売されているものを生野菜で与えますが、じゃがいもの芽だったり、ニラなどは与えてはいけません。
イチゴなど、甘いものも食べてくれることがありますが、糖分が多いので、与えすぎないようにしましょう。
そのほか、ペット用のニボシやゆで卵の白身なども与えられます。
ただし、ハムスターは頬袋に餌を詰め込む習性があり、ねばつくものを与えてしまうと、頬袋からうまく取り出せず、病気になってしまうことがあります。ご飯粒などは与えないようにしてください。
最後に
餌を与えるときは、飼い主とハムスターのスキンシップの一つとなって、ハムスターの状態を知るために大切なお世話となります。
新鮮な餌を与えるときは、一緒に新鮮な水も与えてください。