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伊勢神宮で御朱印を拒否される!?その原因と解決法とは?

伊勢神宮に限らず、神社に行ったら御朱印を授与してもらう人は多いでしょう。

当然、伊勢神宮も御朱印を承っています……が、御朱印を頂こうと思ったのに拒否された!」というコメントがSNS上でちらほらと目にします。

一体どういうわけか、拒否の真相を解説しながら伊勢神宮の御朱印についてまとめてみました。

伊勢神宮で御朱印を拒否される!?その原因と解決法とは

伊勢神宮で御朱印を断られる理由、それは

・「寺院の御朱印帳」

ノートや手帳など御朱印帳以外のもの

を差し出したからでしょう。

「寺院の御朱印帳」

実は御朱印帳には「寺院」のものと「神社」のもの、2種類の御朱印帳があります。霊場めぐりをする際の御朱印帳がまさに「寺院」のものです。

場所によっては昔のように神仏を分けずに隔てなく接しているところもあるかもしれませんが、伊勢神宮では現代の法律に従って

・「お寺のものはお寺のもの、神社のものは神社のもの」

としています。

ちなみに、この指摘はどちらかと言えば寺院のほうで受けることが多いらしいです。

問題なのは後者、「ノートや手帳など御朱印帳以外のもの」に拝受しようとした場合です。

ノートや手帳など御朱印帳以外のもの

そもそも「御朱印」とは「写経を奉納した証」で、修行した証明でもありました。

現代では「参拝した証書」となっており、おそらく大勢の人が抱いているスタンプラリーのスタンプでは決してないです。

よってノートや手帳など御朱印帳に拝受するのはご法度となります。

もしもノートや手帳を差し出して「御朱印を下さい!」なんて言った人がいるなら、その人が拒否されるのは自業自得です。

解決法はその場で御朱印帳を購入すること!

「寺院の御朱印帳」にしても「ノートや手帳などの代用品」にしても、結局のところ「神社の御朱印帳」ではないのが原因となっています。

逆に言えば、「神社の御朱印帳」であればつつがなく御朱印を拝受できるわけです。

幸いなことに伊勢神宮では御朱印帳(初穂料1.000円)を用意しているので「神社の御朱印帳」をその場で入手できます。

ただし伊勢神宮の御朱印帳は

・外宮の神楽殿

・内宮の神楽殿、もしくは参集殿

のみです。

といってもコレは伊勢神宮に限定した場合で、外宮参道やおはらい町など他のエリアに赴けば購入できる可能性があります。

たとえ運悪く神楽殿(参集殿)で御朱印帳がなかったとしても「すいませんが、御朱印帳がないんですが」など一言頼めば1枚の和紙に書いてくれるはずです。

サイズは御朱印帳のページと同じぐらいで、ほとんどの神社で実施してくれています。

特にコロナ禍になってからはソーシャルディスタンスの一環として、御朱印を和紙に描いて渡すというスタイルが当たり前のようになっている神社もあるほどです。

伊勢神宮の御朱印は全部で7つ!

伊勢神宮は外宮・内宮はもちろんのこと、周辺の神社も含めると125社から成り立っている神宮です。

125社を巡るのは一苦労ですが、このうち御朱印を授与してくれるのは7社となっています。↓

豊受大神宮(外宮)/0596-24-1111

住所三重県伊勢市豊川町279
拝観時間・10~12月:午前5時~午後17時 ・1~4月、9月:午前5時~午後18時 ・5~8月:午前5時~午後19時
アクセス・電車を利用した場合 近鉄「伊勢市駅」から徒歩7分 ・車を利用した場合 伊勢道伊勢西ICから県道32号線へ、5分
御朱印の授与時間午前6時~午後17時
授与所神楽殿
初穂料300円

伊勢神宮のお参りで最初に赴くべき場所、豊受大神宮(通称、「外宮」)は衣食住の恵みを与え、生活の守護神でもある豊受大御神が祀られています。

まずは正宮を参拝し、その後多賀宮・土宮・風宮をめぐって御朱印をいただくのが習わしです。

ちなみに豊受大神宮には式年遷宮にて祓い清めの場である「三ツ石」や四方の境界を守る「四至神」も祀られていますが、決して手をかざしたり触れたりしないようにしてください。

月夜見宮/0596-28-2800

住所三重県伊勢市宮後1-3-19
拝観時間・10~12月:午前5時~午後17時 ・1~4月、9月:午前5時~午後18時 ・5~8月:午前5時~午後19時
アクセス・徒歩を利用した場合 外宮北御門から5分 ・バスをご利用した場合 「月夜見宮」バス停からすぐ
御朱印の授与時間午前6時~午後17時
授与所宿衛屋
初穂料300円

外宮の神域外に鎮座している月夜見宮は文字通り、三貴子が一柱・月夜見尊が祀られています。

北御門から徒歩5分、距離にして300mのところにある社殿には月夜見尊の荒魂も祀られていますが、境内は厳かな雰囲気に包まれており、静かです。

皇大神宮(内宮)/0595-24-1111

住所三重県伊勢市宇治館町1
拝観時間・10~12月:午前5時~午後17時 ・1~4月、9月:午前5時~午後18時 ・5~8月:午前5時~午後19時
アクセス・徒歩をご利用した場合 近鉄「五十鈴川駅」から30分 ・バスをご利用した場合 近鉄「五十鈴川駅」から出発して6分 ・車をご利用した場合 「伊勢西IC」より7分 「月夜見宮」より15分
御朱印の授与時間午前6時~午後17時
授与所神楽殿
初穂料300円

皇室の祖先であり、日本人の総氏神でもある天照大御神が祀られているのが皇大神宮(通称、内宮)です。

外宮から5kmほど距離がありますが、バスがいくつも巡行しているのでアクセスに困りません。

内宮と下界をつなぐ宇治橋、今も禊の場となっている五十鈴川御手洗場など見どころは満載ですが、失礼がないように正宮と10社の別宮を参拝しましょう。

月読宮/0596-28-2801

住所三重県伊勢市中村町742-1
拝観時間・10~12月:午前5時~午後17時 ・1~4月、9月:午前5時~午後18時 ・5~8月:午前5時~午後19時
アクセス・電車をご利用した場合 近鉄鳥羽線「五十鈴川駅」から徒歩10分 ・バスをご利用した場合 「中村町」バス停から徒歩5分 ・車をご利用した場合 内宮より5分
御朱印の授与時間午前6時~午後17時
授与所宿衛屋
初穂料300円

内宮の別宮である月読宮は外宮の月夜見宮と同じく、月読尊をお祀りしています。

ただし月読宮は

・月読尊とその荒魂を別々の社殿に祀っている

・国造りの神である伊佐奈岐(いざなぎ)と伊佐奈弥(いなざみ)を祀られている

ことが特徴です。

なお4つの社殿は横一列に並んでいますが、お参りする順番は

・月読宮→月読荒御魂宮→伊佐奈岐宮→伊佐奈弥宮

となります。

倭姫宮/0596-22-2973

住所三重県伊勢市楠部町字赤井谷5
拝観時間・10~12月:午前5時~午後17時 ・1~4月、9月:午前5時~午後18時 ・5~8月:午前5時~午後19時
アクセス・電車をご利用した場合 近鉄「五十鈴川駅」より徒歩7分 ・バスをご利用した場合 微古館前バス停から徒歩3分 ・車をご利用した場合 内宮より10分
御朱印の授与時間午前6時~午後17時
授与所宿衛屋
初穂料300円

天照大御神を祀るにふさわしい土地を求めた皇女・倭姫命、その皇女を神様として祀っているのが倭姫宮となります。

内宮と外宮を結ぶ御幸道路、その中間にある倉田山に社殿が鎮座していますが、その創建は神宮のなかでは最も新しいです。

そのため周辺には神宮美術館など伊勢神宮の歴史を知ることができる文化施設が点在しており、地元から親しまれています。

伊雑宮/0599-55-0038

住所三重県志摩市磯部町上之郷374
拝観時間・10~12月:午前5時~午後17時 ・1~4月、9月:午前5時~午後18時 ・5~8月:午前5時~午後19時
アクセス・電車をご利用した場合 近鉄志摩線「上之郷駅」から歩いて5分 ・バスをご利用した場合 「川辺」バス停から歩いて10分 ・車をご利用した場合 内宮より25分
御朱印の授与時間午前6時~午後17時
授与所宿衛屋
初穂料300円

内宮の別宮でありながらも、内宮から離れた志摩市に鎮座している伊雑宮には「天照大御神御魂」を祀っています。

伊雑宮周辺は田園地帯ですが、ここで取れるお米は神宮で用いるためのものです。

「御神田(おみた)」とも呼ばれており、毎年6月24日に行われる御田植祭は日本三大御田植祭に数えられています(他は千葉県の香取神宮、大阪府の住吉大社です)。

瀧原宮/0598-86-2018

住所三重県度会郡大紀町滝原872
拝観時間・10~12月:午前5時~午後17時 ・1~4月、9月:午前5時~午後18時 ・5~8月:午前5時~午後19時
アクセス・電車をご利用した場合 JR紀勢本線「滝原駅」から歩いて20分 ・バスをご利用した場合 「滝原宮前」バス停を降りてすぐ ・車をご利用した場合 伊雑宮から55分
御朱印の授与時間午前6時~午後17時
授与所宿衛屋
初穂料300円

瀧原宮もまた伊雑宮と同じく内宮の別宮でありながらも、内宮から離れた大紀町に鎮座しています。

祀られているのも「天照大御神御魂」で、「遥宮」と呼ばれているのも一緒です。

違いを挙げるなら瀧原宮は元伊勢のひとつで、その歴史は倭姫命が伊勢の地にたどり着くまでの旅にも登場するほどです。

清流が流れている境内には瀧原宮と瀧原竝宮(たきはらならびのみや)が並んでおり、まずは瀧原宮から参拝します。

伊勢神宮の御朱印は……しょぼい!?

伊勢神宮の御朱印が「しょぼい」「シンプルすぎる」「インスタ映えしない」という声が上がっています。

神社の御朱印といったら大胆な筆文字に神紋(神社の家紋)を想像するかもしれませんが、確かに伊勢神宮の御朱印は象形文字のようなシンプルなものです。

その理由は

・費用や参拝客の対応諸々のコスパを良くするため

など諸説あるものの、本来の御朱印の意味を考えればインスタ映えなど関係のない話でしょう。

神紋についても今でこそは花菱紋を神紋にしているものの、遡れば2000年の歴史を持つ伊勢神宮が後の時代で生まれた神紋を持っていないのは当たり前です。

まとめ

伊勢神宮で御朱印を拒否される原因は持参した御朱印帳がお寺のものか、あるいはノートや手帳など御朱印帳以外のものを差し出したからに尽きます。

そうした場合はその場で購入するのが吉ですが、訳を話せば和紙に書いてくれるため、そちらもおすすめです。

神宮の御朱印は合計7つあり、それぞれを巡るのは少々大変ではあるものの、伊勢の風景と空気を楽しむことができるでしょう。

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