2021年10月~2022年3月という長期間にわたってアニメを放送した「王様ランキング」。
その甲斐あったのか、2021年12月時点で累計発行部数150万部を突破しました。
そんな「王様ランキング」が一時期、「完結した」という噂が流れたことがあります。
一体どういうことなのか。そんなわけで今回は完結の噂や詳細なあらすじについて解説していきましょう。
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「王様ランキング」は本当に完結した?噂の真偽はいかに?
結論から言ってしまうと「王様ランキング」はまだ完結していません(※2022年5月時点)
「王様ランキング」の単行本は2022年4月に最新刊が追加され、全13巻となっています。
ボッジとカゲの旅は続いているわけですが、何故「完結した」という噂が流れたのか?といったら
・第一部の終わり方が綺麗すぎた
からです。
後述にて詳しく説明しますが、「王様ランキング」では1~12巻までに収録されたエピソードをまとめて「第一部」と呼んでいます。
この「第一部」を簡単にまとめるとボッジと第二王子・ダイダとの確執を発端に、ボッス王国を巻き込む大事件を描いたものです。
アニメでは全エピソードが放送しましたが、その終わり方はとても晴れ晴れしたものだったため、当時の読者は「王様ランキングは完結した」と勘違いしました。
この勘違いが今でもくすぶっており、話題に持ち上がってしまうのが噂の真相です。
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「王様ランキング」第一部のあらすじをネタバレ解説!(※ネタバレ注意)
1巻
主人公・ボッジはボッス王国の第一王子ですが、とても非力で、石すら満足に持てません。
そのうえ耳にハンディキャップを抱えていたため、周りはボッジをバカにし、「次期国王は第二王子のダイダになるだろう」と思っていました。
そんなある日、ボッジはコソ泥生活をしているカゲと出会います。
カゲもまた最初こそはボッジのことをバカにしていましたが、王宮までボッジを後を追いかけた際、そこで涙を流しているボッジを目にして考えさせられました。
実はボッジは読唇術を習得しており、周りが自分のことをバカにしていることを知っていたのです。
それでも笑顔を絶やさなかったのは自分の夢である「立派な王様になる」ためでした。
それを知ったカゲはボッジから盗むだけ盗んでいた自分を恥じ、「ボッジの味方になる」と誓います。
2~3巻
自分と会話できる友人を得たボッジでしたが、病に伏せていた父・ボッスがついにこの世から旅立ちました。
当然周りはダイダを次期国王に指定すると思っていたものの、どういうわけかボッスはボッジを次期国王に指名します。
いかに王の指名とはいえ、周りはそれに納得できず、結局玉座はダイダのものに。
ボッジは国から追われることになったものの、「立派な王様になる」夢を諦めていません。
そこで強くなるために旅をすることにしましたが、護衛のドーマンに裏切られて崖から突き落とされます。
あわや死んだか……と思われたものの、リュックに忍び込んでいたカゲのおかげで九死に一生を得ました。
結局旅はカゲとの2人旅になりましたが、そのおかげでボッジは王様ランキング第2位・冥界の王デスハーの弟であるデスパーの弟子になれます。
デスパーは金に糸目をつけない男ですが、コーチとしては優れており、これまでも平凡な人物を磨いてきた実績があったのです。
4~5巻
一方その頃、ダイダは相談役である魔法の鏡の進言で父親の力を手に入れる儀式を行おうとしていました。
しかし直前になって思い直し、自分だけの力で王様ランキングのトップになろうと決意……したまでは良かったのですが、それを魔法の鏡・ミランジョが許しません。
無理やりダイダを押さえつけ、儀式を強行するとダイダは「また息子を犠牲にしたのか」と呟きます。
そこにいたのはダイダ本人ではなく、ダイダの肉体に乗り移ったボッスでした。
実はボッスの復活は死ぬ前から用意されていたことで、そのためにボッジを次期国王に指名したのです。
これを知った王妃・ヒリングは激怒。実子であるダイダはもちろん、ボッジのことも愛していたヒリングにとってボッスはもはや敵です。
ボッス王国に暗雲が立ち込めるなか、ボッジは修行を終えて王国に戻ることにしました。
6~8巻
ところがボッス王国は混乱の真っ只中。
ただでさえ国王と王妃が対立してしまっただけでも大事なのに、冥府から逃げ出した6人の罪人が乗り込んできたからです。
ボッスも捕らえた彼らの関心は誰がこの国の王になるか?でしたが、オウケンという男が罪人の1人を残虐に殺し始めたことで話し合いの流れが変わります。
その頃ヒリングは魔物に囲まれてしまい、大ピンチ。
しかしそこを強くなったボッジとカゲに救われ、2人は感動の再会を果たしました。
あとは6人の罪人たちを何とかするだけ……けれどもそれを成し遂げるにはオウケンは大きすぎる壁です。
ところがそこにデスパーがやってきてオウケンを倒してしまいます。実はオウケンはデスハーとデスパーの弟であり、「不老不死」になってから正気を失った男でもありました。
デスパーの活躍によって6人の罪人は何とかなったものの、ボッジには倒さなくてはならない相手との対峙が控えているのでした。
9~11巻
全てを操っていた謎の女・ミランジョ。
彼女はボッスの女ではないものの、ボッスとは確かな絆を結んでいました。
それはまだボッスが国王ではなかった頃にまで遡ります。
当時ミランジョは魔法使いの国・ホウマの人間で、平穏に暮らしていました。ところがホウマは神の国と戦争をしており、同盟国だったギャクザの裏切りによって滅亡します。
母親を含めたホウマの人間は殺され、ミランジョもまた顔の皮を剝がされた挙句、手足を斬り落とされて晒し者にされました。
そんな状態のミランジョを救ったのがボッスです。
ボッスは誤ってミランジョの父を殺してしまい、また殺した自分を許したミランジョの母親の優しさに心打たれて、償いをするためミランジョの成長を見届けようと思っていました。
しかしミランジョは残酷な仕打ちに心が壊れ、ボッスは強さだけを探求するように。
それでも確かな絆がある2人は慌てることなく、ボッジと四天王に「忠誠を誓えば命だけは助けてやる」と言い放つのでした。
12巻
そんなボッスに刃をもって返答したのはボッジです。
親子の対決は徐々にボッジに傾いていき、ついにボッジは父親に勝利します。しかしダイダを取り戻すためには、ミランジョの魂の依り代になっている魔法の鏡を壊すしかありません。
ボッジは自らの抵抗感をおさえつけ、魔法の鏡を破壊。
するとボッスとミランジョの魂が解放され、そのまま天に昇る……かと思いきや、2人と契約した魔人があらわれてミランジョを食べてしまいます。
ミランジョは自分の魂を鏡に宿すかわりに、魔人の報酬として鏡が割れて死んだときは魔人に自分の魂を渡す契約をしていたのです。
そこにデスハーとデスパーもあらわれ、魔神の首を切り落とします。
そのおかげで「1つだけ願いを叶える」ということになり、デスハーとデスパーは弟オウケンを正気に戻してもらうと口を開きます……が、なんとダイダが割り込んで「ミランジョを生き返らせてくれ」と願いました。
ミランジョは自分を覆う闇に絶望するものの、ボッジとダイダの導きによって復活。
ボッス王国の事件は何とか決着し、ボッジは国王として認められるものの、ダイダに玉座を譲って再びカゲとともに旅に出るのでした。
関連記事:王様ランキングのオウケンの最後はどうなる?復活する?アニメ最終回
「王様ランキング」の見どころは?
「王様ランキング」の見どころはズバリ王道だと思います。
主人公のボッジはとても弱く、またハンディキャップを抱えているため、誰もがバカにしています。
そんなボッジが「立派な王様になる」ことを諦めず、強くなる努力をし、実際に強くなっていく様は見ていて気持ちいいものです。
それからキャラの心情も丁寧に描かれており、その丁寧さから「泣ける・感動するストーリーがいい」と評価されるほど。
もしも泣きたい漫画を探しているなら「王様ランキング」はおすすめです。
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まとめ
「王様ランキング」は2017年に連載をスタートしてから5年くらい経つものの、完結はしていません。
一時期は「完結した」と噂されましたが、それは第一部の終わり方があまりにもキレだったため、読者が勘違いしてしまった結果によるものです。