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言語聴覚士は40代からでもなれる?語聴覚士に年齢は関係ない理由

近年では、IT技術の進歩による職業的なニーズの変化により今ある職業の6割が10年後には無くなっているとも言われています。このような先行き不透明な情勢の中、このまま今の仕事を続けていて大丈夫だろうか?と不安を感じている人もいるのではないでしょうか。また、安定を求めて転職や資格取得を考えている人もいるのではないでしょうか。これからご紹介する言語聴覚士はコミュニケーションや食べることに困難を抱えている方のリハビリを行う仕事です。患者さんは高齢者が多く、また相手に合わせた臨機応変な対応が必要な仕事ということもあり、今後ますます需要は高まり、AIにも置き換わりにくい事から将来的にも安心して働ける仕事だと考えられています。

では、言語聴覚士はになるにはどのようにしたら良いのでしょうか。また、30代や40代などある程度年齢を重ねてからでも目指すことはできるのでしょうか。

言語聴覚士は国家資格であり資格を得るには試験に合格する必要があります。そのため、年齢を重ねてからの資格取得は難しいと思われている方も居るかもしれません。ここでは30代40代から言語聴覚士を目指そうという方に向けた記事を書いていきます。

言語聴覚士が社会人経験者にもおすすめな理由

先ほど書いた通り、言語聴覚士は国家資格に合格しなければならないため社会人から目指すにはハードルが高いと思われる方もいるかもしれません。また、国家試験の受験資格を得るためには大学や専門学校を卒業する必要があるためより難しそうだと感じる方もいるでしょう。そんな方でも、これからお伝えする話を読んでいただければ言語聴覚士は社会人になってからでも目指しやすいと思っていただけるのではないでしょうか。

その理由は以下の通りです。

  • 言語聴覚士の養成校は入りやすい
  • 国家試験の合格率が高い
  • 最短2年で資格を取得できる

1)言語聴覚士の養成校は入りやすい

国家試験の受験資格を得るためには指定の大学や専門学校を卒業しなければなりません。そうすると、再度入学試験を受ける必要があるため受験勉強から遠退いていた社会人の方にとっては負担が大きいと感じる方もいるかもしれません。しかし、言語聴覚士の養成校は偏差値が35~の比較的入りやすい学校が多くあるため資格取得までの難易度はそれ程高くないのです。

2 )国家試験の合格率が高い

言語聴覚士の国家試験の合格率は例年60%台~70%台を推移しています。

この合格率は、同じリハビリ職である理学療法士や作業療法士の70%台~80%台と比べるとやや低く、難易度の高い試験だと思われるかもしれません。しかし、新卒者の平均合格率は80%を越え、合格率が100%の養成校もあることから、しっかり試験対策を行えば決して難しい試験では無いのです。

3)最短2年で資格を取得できる

社会人の方が新しく資格を取得する際に気になるのが取得までにかかる時間と金銭的な問題ではないでしょうか。

上で4年生の大学を既に卒業している方は言語聴覚士の養成校に2年通うだけで試験の受験資格を得ることができ、その中には夜間課程が含まれる学校もあることをお伝えしました。つまり、現在の仕事を退職して2年も大学に通う金銭的な余裕が無いという人はアルバイトなどで働きながら言語聴覚士を目指すということも可能なのです。ただし国家試験に合格するにはそれなりの勉強が必要であり、働きながら資格を取得するためには入学当初から計画的に勉強を進めていく必要があります。また、数週間に渡る臨床実習があるため仕事の調整が必要になるでしょう。

言語聴覚士の働き方

ここからは、言語聴覚士の働き方について簡単にご説明します。言語聴覚士の仕事内容は大きく成人と小児とに分けられます。

成人

成人の分野では先天的、後天的な要因で言葉に障害を抱える方や、食べることに障害を抱える方の支援を行います、

医療機関では患者さんと1対1で言葉や食べることのリハビリを行っています。

小児

小児の分野では言葉の遅れやコミュニケーションに障害のあるお子さん、聴覚障害のあるお子さんの言語指導やコミュニケーション指導そして食べることに障害を抱えるお子さんの摂食嚥下指導が主な仕事内容となっています。小児の分野でも基本的には1対1でリハビリが行われます。小児ですので、教室の中で椅子に座って指導を行うこともあればブランコやトランポリンなどの遊具を用いてダイナミックに体を動かしながらコミュニケーションの指導を行うこともあります。

ここまで簡単に言語聴覚士の仕事内容をご紹介しましたが、言語聴覚士としての適性に年齢は関係するのでしょうか。

語聴覚士に年齢は関係ない理由

言語聴覚士は基本的には1対1で言葉や食べることのリハビリを行うため体力的な負担は大きくありません。

現在言語聴覚士として働いている方の年齢層は以下のようになっています。日本言語聴覚士協会の調査によると、協会の会員は30代が1番多く全体の約半数を占めています。しかし40代も全体の約1/3占めています。50代以上からは数が減りますがそれでも1割から2割は50代以上です。

この調査によると、言語聴覚士には比較的若い方が多いようですが、これは言語聴覚士が国家資格として認められたのが1997年と比較的新しい資格であるためだと考えられます。

また、言語聴覚士は患者さんと密接にコミュニケーションをとりながらリハビリを行うため、ある程度年齢を重ねた人生経験の豊富な人の方が向いているということもあるのです。

まとめ

以上のように30代、40代からでも言語聴覚士の資格を得ることは十分可能です。また、夜間課程を利用すれば働きながら資格を修得することも不可能ではありません。

更に言語聴覚士として働く上でそれほど大きな体力的負担はありませんから年齢関係なく仕事をすることができます。むしろ他職種を経験するなどして人生経験をたくさん積んできた方の方がが患者さんと豊かなコミュニケーションの取れる魅力的なセラピストになれる可能性があるのです。

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