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言語聴覚士は年収1000万円稼げる?高収入を得られる働き方について

言語聴覚士は病院や福祉施設などで働くリハビリ職です。専門学校や大学で3年~4年学んだ後、国家試験に合格することで言語聴覚士の資格を得ることができます。養成校への進学の難易度はそれほど高くなく、新卒者の国家試験合格率も80%以上と、比較的とりやすい資格であるようです。

そんな言語聴覚士ですが、年収はどれ程なのでしょうか。取得しやすい資格でありながら1000万円以上の高収入を目指すことも可能なのでしょうか。

この記事では言語聴覚士の平均年収や1000万円以上の高収入を得られる働き方についてご紹介します。

言語聴覚士の収入は?

言語聴覚士の平均収入は350万円ほどです。言語聴覚士というと国家資格が必要な専門職であるため、予想より少ないと感じた方もいるのではないでしょうか。実際、日本の平均年収が430万円なので言語聴覚士の年収は平均を割る形となっています。では、医療機関で働くほかの職種との比較はどうでしょうか。同じリハビリ職の理学療法士が359万円、作業療法士は352万円となっています。理学療法士がやや高いですが、理学療法士は国家資格として認められたのがやや早く、経験年数の長い人が多いために平均年収上がっていると考えられます。最近はリハビリスタッフ間での収入差は小さくなってきているようです。看護師は平均361万円とやや高くなっています。これは休日出勤や夜勤手当などの手当があるためだと考えられます。介護職員の平均年収は200万円台後半となっています。言語聴覚士の年収は理学療法士や作業療法士といった他のリハビリ職と同程度で、看護師より低く介護士より高いようです。

それでは、年齢別の年収はどうでしょうか。初任給は20万円ほどで全国の平均とそれほど大きな差はありません。しかし昇給のペースはゆっくりで経験の長い50代でも平均年収は500万円程度となっています。

また、言語聴覚士の収入に関わる要因は年齢だけではありません。

勤務先によっても給与に差が出てきます。一般に個人経営の小さなクリニックと比べ大病院の方がボーナスや福利厚生などの手当が厚く、年収が高い傾向があるようです。また老人保健施設やデイサービスなどの保健福祉施設と比べ病院の方が年収が高いようです。

加えて公立病院や保健センターなど公務員として働く場合は昇給や福利厚生などもしっかりしており、民間病院とくらべ高収入が目指せます。

更にたくさん稼ぐためには

転職する

一般的な方法で医療機関や保健福祉施設などで働いた場合、収入は300万円台であることが多いようです。しかし実際の収入幅は200万円台後半から500万円台後半と非常に幅が広いです。

そのため今勤めている職場の給料が200万円台から300万円台であれば転職により、より待遇の良い職場に就職することも可能です。

また転職以外の方法としては言語聴覚士として長く勤めることで昇給を狙う方法、役職に就き収入を上げる方法もあります。

他の資格を取得

しかし言語聴覚士としての収入アップには限界があります。500万円以上の収入を得たいという人には関係する他の資格を取得するのがおすすめです。例えば教員免許を取得して小学校の特別支援学級で働くとすると、言語聴覚士の平均収入が350万円であるのに対し教員の平均年収約600万と大きく差があるため、大幅な収入アップが期待できます。また教員は年功序列であるため、経験年数が上がることにより定年までに800万円程度の年収を得ることも可能になります。このように教員免許を取得して特別支援学校や支援学級で働けば言語聴覚士としてのスキルを活かしつつ言語聴覚士よりも多くの収入を得ることができるのです。

独立開業をする

言語聴覚士の業務は基本的に医師や歯科医師の指示のもとに保険診療で行われます。

そんな言語聴覚士でも独立開業することが可能です。数は少ないですが実際に独立開業している方もいるようです。ただし注意すべき点が2点あります。一つ目は保険が適用されないため費用は利用者の全額自己負担となるということです。二つ目は医師や歯科医師の指示無しで出来る業務が限られているということです。言語聴覚士の業務には嚥下訓練、人工内耳の調整、言語訓練、構音訓練などがあります。それらの中で医師や歯科医師の指示無しで出来る業務は言語訓練や構音訓練と限られています。具体的には脳血管障害後の失語症や構音障害の訓練、言葉の遅れがあるお子さんの相談や言葉の訓練が当てはまるでしょう。

リスクはありますが、成功すれば雇われて働くよりも高収入を得られるかもしれません。

特別な働き方

言語聴覚士は医療機関や保険福祉施設で働く人が多いですが、中には大学などの言語聴覚士養成校で働く人もいます。

大学では講師、助教、准教授、教授とステップを踏んでいくわけですが講師や准教授でも年収600万円台後半、教授になれば平均1000万円を超える収入を得ることも可能になってきます。また、教授であればテレビのコメンテーターや著書などの副収入も見込め、より高い収入を得ることも出きるようです。

しかし、教授には並大抵の才能や努力ではなることが難しく、年収アップのために目指すのは現実的ではないかもしれませんね。

副業をする

現実的な方法で、少しでもお金を稼ぎたいという人には、現在働いている職場で頑張る以外の方法に、副業をするという方法があります。

  • アルバイトをする

言語聴覚士は夜勤がなく、週に2日程度の休みがもらえることが多いため、休みの日にはアルバイトをして副収入を得るのも良いでしょう。アルバイト先がデイサービスなど資格を活かせる場所であればスキルアップにもつながり、本業にとってもメリットがあるかもしれません。

  • セミナーの講師を行う

言語聴覚士の仕事をしていると、スキルアップのため様々な講習会を受講者し、最新の知識を得る必要があります。ある程度経験を積み自分のスキルに自信が出てきたら今度は主催者側として講師を勤めるのも良いかもしれません。ネット上には言語聴覚士資格保持者対象に講師の募集も行なわれています。

まとめ

言語聴覚士は安定性があり将来も需要がある職業だと考えられますが、年収は300万円台半ばとやや低いのが現状です。言語聴覚士の資格を生かし高収入を得るためには少しでも待遇の良い職場に転職する他、教員などほかの資格を得て就職するといった方法が考えられます。また非常に狭き門ではありますが大学の教授になれば年収1000万円以上稼ぐこともも夢ではありません。

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