激鬱な展開が衝撃的だった「タコピーの原罪」。
そのストーリーに読者は降りまわされていましたが、2022年3月上旬、読者は別な意味で「タコピーの原罪」に振り回されることに。
3月上旬もとい3月4日、この日は単行本(上巻)の発売日でした。
しかしSNSでは「売ってない」というツイートが相次ぎ、この騒動はブログやスレッドのトピックスになるほど注目を集めました。
今回は単行本が売ってない真相に迫っていきましょう。
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「タコピーの原罪」単行本・上下巻まとめ!
・「タコピーの原罪」全巻(単行本)
巻数 | 発売日 | 価格 |
上巻 | 2022年3月4日 | 693円 |
下巻 | 2022年4月4日 | 660円 |
「タコピーの原罪」単行本は1・2巻のみです。
いわゆる上下巻なのでまとめ買いしても問題ないでしょう。その場合紙コミックであれば税込1.353円、電子書籍であれば税込1.285円となります。ただし半額クーポンやギフト券などがあるなら、もっと格安で購入可能です。
特に電子書籍は定期的にキャンペーンを行っているため、上手くすればかなりコストを抑えられます。
タコピーの原罪が読めるおすすめの電子書籍はこちらで紹介しています。
>>タコピーの原罪はどこで読める?おすすめのアプリやサイトを紹介!
上巻が発売した直後は売り切れ状態となり、「4店舗回っても売ってない」というツイートもあったほどでしたが、現在はちゃんと店舗に置いてあるので心配ないです。
またAmazon・楽天市場・ヤフーショッピングなど通販ショップでも新品中古品問わず、揃っています。
「タコピーの原罪」なぜ上巻は売ってなかった?原因はあいつらだった!
2022年3月4日に発売された「タコピーの原罪」上巻。
衝撃作の単行本販売とあってファンは期待に胸をふくらませて待っていたものの、時間が経つにつれて
・「単行本がどこにも売ってない!」
というツイートが相次ぎ、騒ぎになりました。
「タコピーの原罪」を販売していた書店(TSUTAYA・喜久屋書店・アニメイトなど)は公式アカウントを通して在庫状況や次回の入荷予定を教えたりしたほどです。
それほど「タコピーの原罪」は人気があった……というオチであれば問題はなかったのですが、「タコピーの原罪」の単行本(上巻)が売ってない原因は
・転売ヤーによる買い占め
だったのです。
実際に3月中、メルカリなどのフリマアプリでは「タコピーの原罪」上巻が定価の2~3倍(1.200~3.500円)の値段で出品されていました。
こうしたフリマアプリで出品された「タコピーの原罪」は帯・シュリンクがついており、新品同然ではあるものの、送料がかかることも踏まえれば全く良心的ではありません。
そのため重版し、「タコピーの原罪」人気が落ち着くまで欲しい人のところに単行本が届くのは難しかったようです。
「タコピーの原罪」転売ヤーの買い占めに皆の反応は?
当初は「タコピーの原罪」単行本(上巻)が売ってない状況に戸惑う声が大きかったですが、その原因が転売ヤーによる買い占めだと分かるや否や
・タコピーの転売……
光が死んだ夏の転売……
漫画転売する人は許せん(💢'ω')
・『タコピーの転売』
・タコピーの原罪のメルカリでの転売はメルペイスマート払いの現金化が目的だと思うっピよ!
メルペイスマート払いは現金化出来ないけど2ヶ月後に返せばいい後払い形式なので、それですぐ売れるものを買って、メルカリで売るとその売上はすぐに現金化出来るッピ!
など様々な反応が吹き荒れました。
転売に対する怒り・皮肉・考察などがSNSに投稿される一方で、「重版は今月(3月)16日に発売されるようだから皆待ったほうが良い」と呼びかけるツイートもありました。
「タコピーの原罪」転売ヤーが商品を買い占めるのは何故?
「タコピーの原罪」に限らず、転売ヤーたちは人気作や商品があればこぞってそれらを買い占め、フリマアプリなどに出品します。
なぜ転売ヤーたちが商品を大量に買い占めるのか。それは言うまでもなく
・少しでも高く売りつけてお金を手に入れるため
です。
まず言っておかなければならないのは、転売自体は違法ではないということです。
むしろ中古品を譲り合うコミュニティでもあります。そのため転売ヤーたちの悪質行為が多発しても法律的な拘束力を実施しようとする動きはないです。
しかし
・チケット不正転売禁止法
・迷惑防止条例違反
・古物営業法違反
・公共の福祉を妨害すること
は違反行為として見なされています。そうでなくても「商品の紹介ページとは違う代物が届いた」といったように購入者を騙すような取引は立派な詐欺罪です。
さて、そんな転売で個人の利益を稼いでいるのが転売ヤーです。
転売ヤーたちは商品を購入し、それを出品して利益を生み出しています。基本的に転売ヤーたちの利益は購入時の出費と出品時で手に入るお金の差額で、当然ながらこの差額が大きければ大きいほど転売ヤーは美味しいです。
そんなわけで転売ヤーたちは常に出品する代物に高額な価格をつけているわけですが、高額な価格をつけるには「理由」が必要になります。
つまり「高いけど仕方がない」と購入者を納得させられる「理由」です。
こうした「理由」で望ましいのは希少性が挙げられます。例えば現在、価格が高騰しているトレーディングカードは「もう市販されていないから(手に入りづらい)」という「理由」から旧デザインに数十万円の価格がつけられているほどです(当時は数百円程度)。
しかしながら、そんな希少性を秘めた商品がそのへんに転がっているわけがありません。
そのため転売ヤーたちは「質」で補うのではなく、「数」で補おうとするのです。これが転売ヤーたちの商品の大量買い占めのメカニズムです。
特に人気作&商品で、なおかつ限定品であれば転売ヤーたちのターゲットになっているので事前に予約しておくことをおすすめします。
もっとも転売ヤーの買い占め・高額な取引は年々問題視されていますね。
理由は言うまでもなく、欲しい人に届かないことをはじめ、適正な価格での販売ができないことは店のイメージダウンやブランド力の低下を引き起こしているからです。
そうでなくても違法行為スレスレな状態が続いているため、同業者の間でもかなり注意喚起されているようです。
まとめ
2022年3月中、「タコピーの原罪」単行本(上巻)が売ってないのは転売ヤーたちが大量に買い占めたからでした。
当初はどこにも売ってない状態に世間は戸惑っていましたが、フリマアプリで高額転売されているのを知るや否や、怒りの声が多発。
こうなった背景にはひとえに転売ヤーたちが「少しでも多くの利益を得たい」という心理が働いたからです。
その利益を「数」で補おうとした結果が今回の騒動を引き起こしました。