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アーヤと魔女がひどい!?つまらないと言われる3つの理由とは

「アーヤと魔女」は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏によるファンタジー小説を原作とした、スタジオジブリ制作の3DCGアニメーション映画です。

2020年12月30日に簡易版としてNHKにてテレビ放送され、2021年8月に映画版が公開されました。

スタジオジブリが制作した作品ならば期待できそうなのですが、なんとアーヤと魔女はひどい・つまらないという声が挙がっているのです。

一体何があったというのでしょうか?

今回は、アーヤと魔女はひどい・つまらないと言われる理由について、徹底検証していきます!

アーヤと魔女はひどい?つまらない?徹底検証!

長年多くのファンを獲得してきたジブリ映画ですが、アーヤと魔女に関してはひどい・つまらないという意見が多数出ているようです。

その理由について、3つご紹介していきます!

1.ストーリーがつまらない

これまでのジブリ作品は物語のスケールが大きかったり、様々な場所を冒険するような展開が多かったのですが、アーヤと魔女の場合は孤児院とベラの家のみで物語が進むので、次はどんな場所や人が登場するのだろうという冒険譚のようなワクワク感はありません。

他のジブリ作品と比べてしまうと、どうしてもそこに物足りなさを感じてしまいます。

また、アーヤと魔女のストーリーには明確なテーマがないように見えることも、この作品の評価を下げている要因になっています。

先述したように、主人公であるアーヤは今の環境下でいかに自分が気持ちよく過ごせるかを一番大事にしており、引き取り人であるベラや同居人のマンドレークを思い通りに動かそうと奮闘していくというのが、この作品の主な展開です。

他のジブリ作品にあった、環境問題や人の欲深さや業について、人としての葛藤や成長がなどどんなことを伝えたいのか明確に描かれていたのに対して、アーヤと魔女にはそういったものは感じられず、「中身のない映画だと感じる」という声が挙がっています。

作品にメッセージ性を求めるファンからすれば、この映画は何を伝えようとしているのかよく分からず、結果として面白くないと感じているようです。

ただ、幼い子ども達には人気があると、子育て世代の方から意見が出ているのも事実です。

アーヤと魔女の放映時間は80分程度で、少し短めではありますがテレビで子ども達が観ていて楽しいと思えるぐらいの丁度いい長さのようです。

2.物語の終わり方が中途半端

アーヤと魔女の結末として、アーヤはまずベラより力関係が上のマンドレークを取り入れていき、ベラの正式な助手として扱うようにけしかけて、自身の地位を向上させていくのでした。

最終的にアーヤは、全員を自分の思い通りに操ることに成功します。

ラストシーンでは、クリスマスパーティーにカスタードというアーヤの親友と、赤い髪の魔女がやってきたというところで終わります。

まるで続編があるかのようなあっけない終わり方に、「消化不良で終わった感じ」「何もかも中途半端」という厳しい声が挙がっています。

一応エンドロールでは、後日譚のようなイラストが多く描かれていますが、それでも物語を理解するには情報が足りないので、ストーリーもよく分からないままでモヤモヤします。

なぜアーヤが孤児院に入れられたのか?なぜアーヤの母親は12人の魔女に追われているのか?バンド「EARWIG」の過去についてなど、様々な謎が散りばめられていますがどれも回収しきれていません。

実は、アーヤと魔女は原作者であるダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生が、亡くなる直前に整理して発表された作品だそうで、原作のラストもけっこうあっけないのだそう。

そのため、製作者側としてはあくまでも「原作に忠実な内容」として描いているようで、映画のラストシーンが突然終わっているように感じるのも、原作を意識して再現しているからなのです。

しかし、結果として何か物足りなさを覚えてしまう作品になっているのも事実なので、多くのジブリファンが不満を爆発させてしまっているのです。

3.3DCGのクオリティが他と比べて見劣りする

ジブリ映画といえば手描きアニメをこだわり続けており、繊細さやあたたかさを感じさせ手描きでしか出せない表現力が強みであると思います。

スタジオジブリでは3DCGで制作するのはアーヤと魔女が初の試みで、そのことがジブリファンから注目を集めました。

しかし、結果として従来のジブリ作品とはかけ離れた作風となり、3DCG特有の表現方法に違和感が残るものとなりました。

海外の批評家からは、「CGキャラクターの動きは固くて生気が無く、表情は低予算の子ども向け動画のようだ」「ジブリを有名にしている魅力的なアニメの美学をほとんど感じられない」と厳しい評価が下されています。

また、夜の描写が見づらいという意見がネット上でも散見され、部屋を暗くして何とか見えるが明るくするとほとんど見えないとのこと。

細かい描写を見ようと凝視したところ途中で疲れてしまった、という声が挙がっています。

このように、あらゆる方面から批判されており、同作品の興行収入はワースト2位という結果に。

ちなみに、同作品が3DCGアニメになった理由として、宮崎駿監督が「君たちはどう生きるか」を製作するにあたって手描きのアニメーターや美術スタッフが既に動員されていたという事情があったようです。

アーヤと魔女のあらすじ

物語の舞台は1999年代のイギリス。

赤ん坊の頃から孤児院で育った主人公のアーヤは、元気いっぱいで負けず嫌いな10歳の女の子です。

アーヤは周囲の人を操り自分の思い通りにするのが得意で、そんな生活に快感を覚えていました。

ずっと孤児院で暮らしていたいと思っていたアーヤですが、ある日突然奇妙な二人組に引き取られることになります。

アーヤを引き取ったのは、ベラ・ヤーガという魔女と彼女と共に暮らす小説家の男マンドレークでした。

ベラは手伝いを必要としていたので孤児院を訪れたところ、アーヤに目が留まり彼女を引き取ったのでした。

アーヤは助手をする代わりに、自分に魔法を教えるようベラにお願いします。

しかしベラはアーヤをこき使うばかりで、何一つ魔法を教えようとしませんでした。

一緒に住んでいるマンドレークは、いつも不機嫌そうにして「私をわずらわせるな」などと口癖のように言うばかり。

何もかも思い通りにならないことに腹を立てたアーヤは、ベラの使い魔で人の言葉を話す黒猫トーマスの力を借りて反撃を始めるのでした。

まとめ

これまで、アーヤと魔女がひどい・つまらないと言われている理由についてご紹介しました。

内容をまとめますと、

  • これまでのジブリ作品にあったワクワク感がなく、ストーリーやメッセージ性が分かりづらいため。
  • 原作に忠実にしようとするあまり、伏線を回収できないまま中途半端な状態で物語が終わってしまったため。
  • 3DCGのクオリティが低く、他の作品と比べ見劣りするため。

スタジオジブリは長年国内外から好評を博してきて期待値が高かった故に、アーヤと魔女への評価が「ひどい・つまらない」とかなり厳しくなったようです。 今後のスタジオジブリの活躍に期待したいですね。

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