2018年よりジャンプ+で連載され、2023年4月よりテレビアニメ放送が始まった「地獄楽」
テレビアニメが放送されており、原作も読んでみたいと思った方多いのではないでしょうか。
そんな「地獄楽」ですが、原作は完結しているのか気になります。
今回は「地獄楽」のあらすじや原作が完結しているかどうかについてご紹介します!
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「地獄楽」ってどんな作品?
週刊少年ジャンプのウェブサービスコミック「ジャンプ+」にて2018年より連載されていました。
「ジャンプ+」でしか連載されておらず、のちにコミック化されています。
作者の賀来ゆうじ先生の2作品目になります。
この作品で賀来ゆうじ先生のことを知ったという人も多いはずです。
時代背景は江戸時代で、異形の怪物たちと戦う冒険活劇です。
結構グロテスクな表現も多く、苦手な人はご注意ください。
「地獄楽」あらすじ
江戸時代末期。
かつて最強の忍と恐れられた画眉丸(がびまる)は死罪人として囚われます。
死罪にされる直前、死刑執行人の山田浅ェ門佐切から極楽浄土と言われている島から「不老不死の仙薬」を持ちかえれば、無罪放免にすると提案されます。
画眉丸は愛する妻にもう一度会いたいという思いから、その提案を飲みます。
同じく無罪放免を願う罪人たちと山田家の人々と共に画眉丸は「不老不死の仙薬」が眠るとされる神仙郷へと向かうことに。
しかし、その島は極楽浄土とはかけ離れた、異形の怪物が蔓延るおぞましい島だったのです。
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「地獄楽」は完結している?
「地獄楽」はすでに完結しています。
ジャンプコミックしては珍しく、全13巻で綺麗に完結しています。
連載中からとても人気があり、連載終了後にアニメ化&舞台化が決まりました。
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「地獄楽」の見どころ
「地獄楽」の見どころをいくつかご紹介します。
独特な世界観のダークファンタジー
「地獄楽」は世界観がとても独特です。
時代背景は江戸時代ですが、侍や忍者、さらに敵は異形の怪物という色々な要素を詰め込んでいます。
江戸時代と聞けば日本というイメージですが、本作では中国思想がベースになっています。
神仙郷という島では様々な宗教的価値観が合わさっており、独自の世界観を築いています。
作中では生きた人間に花が寄生したりと妖しくも美しい世界観で描かれており、とても魅力的です。
色々なキャラクター同士のバトルと掛け合い
「地獄楽」には多くのキャラクターが登場します。
画眉丸をはじめとする登場キャラクターたちはみな個性的で、バトル時もそれぞれ独特のバトル法を用いています。
神仙郷に向かうため、罪人たちにはそれぞれ山田家の執行人たちが付いています。
本来であれば敵同士である彼らが、「不老不死の仙薬」を得るため、徐々に手を組んでいきます。
それぞれの信念、それぞれの思いが交錯しており、とても見どころがあります。
きっと好きなキャラクターが見つかるはずです。
人間ドラマがすごい!
「地獄楽」はただのダークファンタジーバトル漫画ではなく、人間ドラマもすごいです。
画眉丸とはじめとする罪人たちや山田家の人々はみな、人の業を体現するような感じで描かれています。
本作はキャラクターごとに自信が抱える業と真正面から向き合う見せ場がきちんと描かれています。
例えば主人公の画眉丸は死罪とされた罪人ですが、彼の目標は愛した妻と再会すること。
そのためならどんな手段を使っても生き残ろうとします。
そんな彼らをこれまで死刑にしてきた山田浅ェ門当主の実娘である佐切(さぎり)は、執行人として自分の立ち位置に悩んでいました。
これまで多くに非難を浴びてきた彼女は、この度で自分自身の弱さと決着をつけます。
登場人物それぞれの心情や旅をする意味、そういったことが丁寧に人間ドラマとして描かれています。
「地獄楽」の豆知識
「地獄楽」には色々な知識が散りばめられています。
山田浅ェ門家は実在した!?
本作で執行人として描かれている山田浅ェ門家ですが、江戸時代に実際にいたとされています。
実は本作以外にも同じ名前で執行人を務めていたり、刀剣の試し切りなど様々な場面で描かれています。
気になった方はぜひ絵緒時代をテーマにした作品を探してみてください。
バンド・デシネの引用
作者の賀来ゆうじ先生は作中で「バンド・デシネ」を引用されています。
「バンド・デシネ」はフランス語圏の漫画で、意味は続き漫画といいます。
「バンド・デシネ」を第9の芸術と呼ばれており、賀来ゆうじ先生をはじめとする多くの作家に多大な影響を与えたとされています。
作者が影響を受けた作品
賀来ゆうじ先生が実際に影響を受けたとされる作品はいくつかあります。
原作:小池一夫、作画:小島剛夕の作品「首斬り朝」
こちらの作品では本作でも登場する山田浅右衛門を主人公としています。
横山光輝の作品「仮面の忍者 赤影」
特撮シリーズやテレビアニメ、映画などメディア化されたことでとても有名な作品です。
忍者と時代劇が主な世界観ですが、ほかにも怪獣などが出てきます。
作中で描かれている異形の怪物などは、こちらの作品の影響を受けている可能性が高そうです。
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「地獄楽」のノベライズ
原作の「地獄楽」はすでに完結していますが、公式のノベライズがあります。
全1巻で「地獄楽 うたかたの夢」というタイトルです。
本編では描かれていない罪人と監視役の山田浅ェ門の面々の過去の物語が綴られています。
本編では語られていないシーンが多く、それぞれのキャラクターたちの立ち入りや関係性などが描かれています。
原作を読んだ上で読むのもいいですし、アニメを見てから読むのも面白いかもしれません。
できれば原作を読んでおいた方が、より深く楽しめるはずです。
「地獄楽」完結
「地獄楽」は全13巻で完結しています。
完結していますが、アニメのほうはまだ少し続きますので、ぜひ両方ともチェックしてみてください。
全13巻と巻数は少ないので、まとめて一気に読むこともできます。
それぞれのキャラクターの人間性や関係性、彼らが背負う業などが丁寧に描かれていますので、アニメを見ていまいち理解できなかった点なども原作を読めばより深く知れます。
色々な思想や宗教が密接に絡み合っていますので、そういった点で読んでみるのも面白いはずです。
ノベライズも出ていますので、こちらも気になった方はぜひチェックしてくださいね。