連載が終了しても未だその人気が衰えることのない『鬼滅の刃』。中でも人気投票で1位を獲得するほどの高い人気を誇る鬼殺隊士・我妻善逸。
そんな善逸が死亡した疑惑?が一部取り沙汰された戦いがあります。
雷の呼吸を扱う善逸は、いわゆる型を体得したほかの隊士に比べてたった一つの型しか使うことができません。
果たして本当に彼は死亡したのか?それとも?その真実と共に彼の熱い戦いの軌跡を紹介しましょう。
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我妻善逸プロフィール
年齢16歳
身長164.5cm
体重58kg➡63kg
出身 東京府牛込區※現新宿
階級 癸(みずのと)➡庚(かのえ)➡丙(ひのえ)
型 雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃
まずは善逸のプロフィールを紹介しておきます。ご覧のとおり鬼殺隊士としての階級は彼なりの頑張りにより上がってはいますが、身長や体重をみても取り分けめぐまれた体格でもありませんし、型を一つだけしか使えないという部分が特に頼りなさを裏づけている感じも否めません。
次に鬼殺隊士・我妻善逸が最も危機に陥った鬼との戦いを紹介していこうと思います。
鬼滅の刃の善逸死亡?死闘その一
那田蜘蛛山の戦い
主人公の竈門炭治郎と猪頭の異質な鬼殺隊士・嘴平伊之助たちと共に行動をし始めた善逸はカラスの指令で那田蜘蛛山へと向かいました。
ところが彼は那田蜘蛛山のあまりの不気味さにその場で座り込んでしまい、先に那田蜘蛛山に入っていたほかの鬼殺隊士の救出に向かった炭治郎たちに置いてきぼりを食らってしまいます。しかし炭治郎が妹の竈門禰豆子を連れて行ってしまったことに気づき、彼女に惚れている善逸はあわてて那田蜘蛛山に走っていきます。
そしてその那田蜘蛛山の山中で遭遇したのが不気味な人面蜘蛛でした。
更に善逸は人面蜘蛛に遭遇する以前に手のひらに蜘蛛の毒を受けてしまいます。その毒は、1時間後には善逸が遭遇した人面蜘蛛となってしまうモノでした。
そして、その毒を広めていたのが、この那田蜘蛛山に巣くっていた蜘蛛の鬼です。その容姿は巨大な蜘蛛の身体に短髪の男の頭がついているおぞましい怪物でした。善逸でなくても逃げ出したいほど不気味な蜘蛛の鬼です。
雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃
そんな中、善逸は蜘蛛の鬼と対峙しさらに刻一刻とその毒が全身に広がっていく恐怖に苛まれながら自身の育手(そだて)である元鳴柱・桑島慈悟郎との思い出を振り返ります。
育手であり実の祖父のように慕っていた慈悟郎の期待に応えられない自分を責めていた善逸。
しかし、彼はそれでも師、慈悟郎が善逸に告げた「一つのことしかできないならそれを極め抜け、極限の極限まで磨け」の言葉通りひたすら一つの型を極め、磨きをかけます。
それこそが『雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃』。
たった一つ極めたこの神速の剣で善逸は、みごと蜘蛛の鬼との戦いに勝利します。
全身に広がる蜘蛛の毒
善逸は神速の『霹靂一閃・六連』で蜘蛛の鬼の首を切り落とし勝利を手にしましたが、自身の身体に注入された毒は消えることはありませんでした。
そして無情にも蜘蛛の毒は善逸の全身に回り始め、彼は倒れてしまいます。そうして徐々に手足の感覚もなくなり彼はとうとう自らの死を覚悟し始めます。
遠くなる意識の中、彼はまたも育手である慈悟郎のことを思い浮かべます。
強くなり人の役に立ちたい、けど弱く情けない自分。それでも慈悟朗は時に厳しく時に温かい愛情でいつも見捨てずにいてくれた。
あきらめるな!その慈悟朗の言葉が、存在があったからこそ善逸は自分がこれまで生きて来れたことを深く理解し死の淵に陥っても再び生きることを選びます。
呼吸を使い毒の周りを少しでも遅らせて彼は生きようとするのです。
舞う蝶
その時、死の淵に陥る善逸の前にひとひらの蝶が舞います。鬼殺隊最強の精鋭である剣士の一人、蟲柱・胡蝶しのぶ。
彼女は鬼を殺す毒を独自で編み出し柱の位にまで上り詰めた女性剣士です。そのため、解毒の知識もあり蜘蛛の鬼の毒により瀕死の状態だった善逸に解毒剤を打って彼の命を救ったのです。
鬼滅の刃の善逸死亡?死闘 その二
無限城の戦い
無限城とは、鬼殺隊が追う鬼たちを束ねる男、鬼無辻無惨が構える本拠地です。アニメでは無惨は鬼たちを自身のもとに集める際に登場しましたが、原作においては無惨率いる上弦の鬼たちとの最終決戦の舞台として描かれています。そして、ここで善逸はとある人物と再会することとなります。
上弦の陸 獪岳
獪岳とは、善逸と同じ桑島慈悟朗を育手に持ついわゆる善逸の兄弟子にあたる存在です。つまり元は鬼滅隊士ではありましたが、鬼無辻無惨の配下の十二鬼月上弦の壱である黒死牟に命乞いをして、鬼となってしまいました。
彼はもともと善逸が慈悟郎の弟子として迎えられたことにも納得しておらず、常に善逸を疎ましく感じ冷たくあしらっていました。
しかし、善逸は獪岳の人間性はともかく剣士としての姿勢には尊敬の念を抱いており、善逸自身は一つの型しか覚えられなかったのに対して獪岳は雷の呼吸の弐の型から陸の型まで扱える一流の剣士でした。
育手・桑島慈悟朗の死
善逸はこの戦いに臨む前、師である慈悟朗が自らの弟子であった獪岳が鬼となってしまったことに責任を感じて、介錯もつけずに切腹したことを知ります。そして獪岳と対峙したとき善逸は慈悟朗が死んだその事実とワケを告げるのです。
しかし、その事実を聞かされても獪岳は「自分を評価しない奴は相手にしない」と言い放ちます。人一倍プライドの高い獪岳は、かつて慈悟朗に弟弟子の善逸と共同で後継とされたことに腹を立てていたようでした。
獪岳の善悪
上弦の壱・黒死牟に敗れ、命乞いをし、鬼となった獪岳。その後、上弦の陸として迎えられたことにより元々歪んでいた性格に磨きがかかります。
善逸との再会でもかつての弟弟子を口汚く罵倒し、獪岳と善逸は剣を交えます。獪岳は元々習得していた雷の呼吸に血鬼術を加えてより強力な技をいくつも振るってきました。ところが、善逸はかつての弱い弟弟子ではありませんでした。獪岳自身を上回る速さで剣を繰り出し、逆に獪岳に傷を負わせるのです。
しかし、それでも獪岳は善逸を認められず、強くなった善逸にも育手の慈悟朗にも更なる怒りを募らせます。
師である慈悟朗の最後が自身の所為であっても彼は己の善悪の基準。
〝自信を認めるものは善、自信を認めないものは悪″
という身勝手極まりない歪んだ信念を貫き、雷の呼吸と血鬼術を合わせた強力な剣技で善逸を痛めつけます
善逸の思い
雷の呼吸・弐ノ型~陸ノ型まで習得していた獪岳の攻撃は血鬼術による黒い雷で善逸に襲い掛かってきます。
しかし、そんな中で善逸は慈悟朗と獪岳と3人で修業をしていた日々を思い出します。
決して好きになれない兄弟子ではあったが、剣士として努力する姿勢は尊敬していた善逸はいつの頃からか、彼と肩を並べて鬼と戦える日を目指すようになります。
ですが、善逸の耳にはいつも獪岳から不満の音が聴こえていました。心の穴から幸せが零れ落ちる音。
善逸は獪岳の心の穴を埋めることができなかった自分に責任を感じながら最後にある技を放ちます。
雷の呼吸漆ノ型・火雷神(ほのいかづちのかみ)
決着は一瞬でした。雷の竜が駆けるようなとてつもない威力の火雷神(ほのいかづちのかみ)。
壱ノ型・霹靂一閃と同じ居合斬りの技ですが、その攻撃力も速さも他の技をはるかに凌ぐまさに雷の呼吸最強の技でした。そしてそれは善逸が慈悟朗から授けられた技ではなく、彼が獪岳といつか肩を並べて鬼と戦える日を目指して、独自で編み出した技だったのです。
ですが皮肉なことに鬼と化した獪岳は究極の神速剣でその首を一瞬で斬られ、かつての兄弟弟子同士の戦いは決着がつきました。
落ちる(堕ちる)兄弟
漆ノ型・火雷神で首を斬られた死の間際、獪岳は言い放ちます。
〝やっぱりあの爺贔屓しやがったな!お前にだけ教えて俺に教えなかった!″
しかし善逸は、じいちゃんはそんな人じゃないと語りながら言います。
〝これは俺の技だよ 俺が考えた俺だけの型 この技でいつかアンタと肩を並べて戦いたかった″
それでも善逸の思いは、最後まで獪岳に届きませんでした。無限城の中で落下していく二人。
獪岳はそんな中で善逸の体力も既になく落下して死ぬから自分は負けてはいないと憐れなプライドを晒しながら結果的に人としても鬼としても堕ちていきます。
そして善逸も獪岳の言う通り、その身が落下していく状態に抗う力がなく無限城の底に落ちていくのでした。
しかし、そこに愈史郎が善逸に救いの手を差し伸べて彼だけは無事にこの戦いから生き延びることが出来たのでした。
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まとめ
というわけで、鬼滅の刃でも屈指の人気キャラ我妻善逸の生死でしたが、結論として彼が死亡したという事実はありませんでした。ファンとしては安心できるところですが、最終決戦の前には善逸の育手である桑島慈悟朗の死があり善逸にとっても悲痛な思いを抱えていた状況でした。
また、最終決戦は彼自身もいつ命を落としてもおかしくない程の熾烈な戦いではありましたが、傷つきながらも生き残り、結果的に彼は鬼のいない世界を迎えるために大きく尽力することになりました。
未来には子孫も残している善逸。もしかしたら善逸の思いは平和になった世の中にも生きているのかもしれません。