「ちいかわ」の主要キャラ・ハチワレは主人公であるちいかわの大切な友達です。
読者にとっても、喋れないちいかわたちの代弁者兼解説者であるハチワレは大切なキャラです……が、実はそんなハチワレの正体についてある噂が流れているのはご存知でしょうか?
そのハチワレの正体の噂も含め、「ちいかわ」の概要や世界観などを解説していきます。
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「ちいかわ」って何?簡単に説明します!
まずは「ちいかわ」について説明しましょう。
「ちいかわ」とは「なんか小さくてかわいいやつ」の略称で、作者であるイラストレーターのナガレさんが「こういう風になって暮らしたい」というイメージから生み出されたようでした。
というのも初期の段階ではこれといった世界観は描かれておらず、タイトルと同じ名前で呼ばれる通称・ちいかわ(種族不明。白ネズミともシロクマとも言われています)とウサギが無邪気にはしゃぐだけでした。
作者のナガレさんは「自分ツッコミぐま」の生みの親としても知られています。
たとえナガレさんは知らなくても、LINEのスタンプで「自分ツッコミぐま」を見かけた人はいるのではないでしょうか。
さて、そんなナガレさんが「ちいかわ」をTwitterに投稿するようになったのは2020年1月です。
原案こそは2017年からツイートされていたようですが、現在のような漫画は2020年からで、その頃の「ちいかわ」はちいかわとウサギの仲良しな様子が描かれていました。
例えば巨大なプリンを見つけたウサギがその上で遊び、自分の全身に付着したカラメルソースをちいかわに塗りつけます。
塗りつけられたちいかわは泣き出すものの、カラメルソースの良いかおりをウサギとともに堪能する……といったエピソードが具体例でしょう。
これだけなら、ほのぼのした癒し系の漫画です……が、「ちいかわ」はもう1人の主要キャラ・ハチワレの登場をきっかけに、得体の知れない世界観が浮き彫りになっていきました。
「ちいかわ」の得体の知れない世界観とは?
「ちいかわ」の世界観を語るうえで欠かせないエピソードといったら
・おっきいキメラ
・モモンガとでかつよ(なんかでかくて強いやつ)
・魔女
が挙げられます。
1.おっきいキメラ
「おっきいキメラ」とは、ちいかわ・ウサギ・ハチワレの3名が討伐しようとした大型のキメラです。
ある日、ちいかわたちは初めておっきい討伐を試みます。
3名が遭遇したのはモフモフの毛並み、大きな目、蛇のような尻尾に異様な爪、額には角らしきものを生やしたキメラでした。
ちいかわたちはおっきいキメラを討伐しようとするものの、ハチワレが蛇のような尻尾に当たってしまいます。
命に別状はないものの、涙ぐみながらハチワレの介抱をするちいかわ……そんなちいかわを見ていたキメラでしたが、自分たちのところに1匹のカエルが跳び跳ねてきました。
するとキメラは静かにカエルを指さします。
その所作にちいかわは何のことか分からず、クエスチョンマークを浮かべるしかありませんでした。
結局キメラはウサギの攻撃で逃げてしまい、ちいかわたちの討伐は失敗に終わります。
これだけだとキメラはちいかわに「(お前たちじゃ無理だから)かえれ(=カエル)」というメッセージを込めて、カエルを指さしていたように思えますが……実はこの討伐エピソードの前後に気になる描写があるのです。
それが「ピンクパジャマ」の子です。
「ピンクパジャマ」の子とはちいかわがシール貼りの仕事で仲良くなった子で、おそろいのピンクパジャマで盛り上がったシーンからこの名前で呼ばれるようになりました。
ちいかわと「ピンクパジャマ」の子は隣の席で仕事をする間柄でしたが、直接仲良くなったきっかけは「オフィスグリコ」で手に入れたお菓子です。
「オフィスグリコ」とは職場に設置されているお菓子箱で、実在しています。
これは100円と引き換えにお菓子を食べられるようになっているのですが、実在の「オフィスグリコ」と同じく、ちいかわのシール貼りの職場にあった「オフィスグリコ」は……カエルのフォルムをしていたのです。
これだけなら、おっきいキメラとの関係はただの偶然に思えますが……実は「ピンクパジャマ」の子はちいかわがキメラと遭遇した討伐以降、シール貼りの職場から姿を消します。
ちいかわは意気消沈とするものの、「オフィスグリコ」にある大好きなお菓子を食べて元気を取り戻すといった描写でひとまず締めくくられました。
この「ピンクパジャマ」の子のエピソードを踏まえ、巷では
・おっきいキメラ=「ピンクパジャマ」の子
という説が囁かれています。
つまり、おっきいキメラがカエルを指さしていたのは「オフィスグリコ」を意味しており、ひいては「ピンクパジャマ」だとアピールしていたのではないか?と考えられているのです。
現に「ピンクパジャマ」の子はこのエピソード以降、再登場しておらず、また他の要因もあっておっきいキメラ=「ピンクパジャマ」の子という説を濃厚にさせています。
何よりもおっきいキメラ視点のエピソードでピンクパジャマの子をはじめ、シール貼りの職場のキャラたちがキメラの回想らしきシーンで登場しているのが気がかりです。
いずれにしても、おっきいキメラとシール貼りのキャラたちは無関係ではないように思えます。
2.モモンガとでかつよ(なんかでかくて強いやつ)
モモンガとは「ちいかわ」の登場キャラで、「でかつよ」は鬼のような顔面と毛玉みたいな体、そして昆虫のような6本足をしたバケモノです。
モモンガは鎧さんというキャラによく絡んではかわいこぶるのですが、実はこのモモンガは
・本当のでかつよ
・現在のでかつよの中身こそが本当のモモンガ
だと言われています。
というのもモモンガは初登場時、路地から飛び出してきたかと思うと
・「ついにやったゾ!!」
・「おもいきり かわいこぶって やる…」
と言って可愛い顔となり、大人しくなります。
このエピソードはここで終わってしまいますが、モモンガの気になるところは2020年8月13日に投稿された漫画によって続きました。
突然でかつよにモモンガが追われるシーンから始まっていますが、モモンガは余裕を崩さずに逃走します。
このエピソードで気になるのは
・でかつよの「返せッ」
・モモンガの「ヤダヤダ」
というやり取りです。
これを読んだユーザーは「返せって、自分の身体のこと?」と呟いており、2020年10月9日に投稿した漫画でも流れ星に願うでかつよを見て「身体を取り戻せるように願ったのかな?」というコメントを残しています。
確かにモモンガとでかつよは入れ替わりをしたと考えるのが自然ですが、なぜ入れ替わりが起きたのか、その背景は一切描写されていません。
そもそも入れ替わりではない可能性もあるので、何とも言えないのが正直なところです。
しかし、このモモンガとでかつよのエピソードが「ちいかわ」の世界観を如実に語っているエピソードであることには変わりありませんね。
モモンガの正体についてはこちらの記事をご覧ください!>>モモンガの正体は〇〇!?
3.魔女
魔女とは2020年6月28日の漫画にいきなり登場した謎の老婆です。
その見た目から「魔女」と呼ばれており、ちいかわたちの心(魂?)を人形に移し、身体だけをさらっていきました。
魔女は去り際に
・「なりたいやつが いるんじゃ……こういう……風に…」
という台詞を言い残します。
この台詞から
・魔女に入れ替えを頼んでいる?
と考えられており、おっきなキメラなどの件もあって「魔女が入れ替えたからじゃないか?」と考察されていますが、真相は未だに明らかにされていません。
しかし和やかなに暮らしていたちいかわたちに突如、襲いかかる理不尽として有名な存在です。
これらの異様な存在たちはいつしかファンやユーザーの間から「怪異」や「こわいやつ」、「危険なやつら」などと呼ばれるようになりました。
「ちいかわ」の主要キャラ・ハチワレの正体はこわいやつ!?
実は「ちいかわ」の主教キャラ・ハチワレもまた「中身がすでに入れ替わっているのではないか」と疑われています。
その理由はハチワレだけが喋っているからです。
ここで少しハチワレというキャラについて説明しましょう。
ハチワレはちいかわの友達で、その仲の良さはウサギと並んでいます。
社交性はあるものの、楽天家のせいなのか危機感と計画性はあまりない模様です。しかし情けに厚く、面倒見が良いキャラでもあります。
ちいかわたちが携わっている日雇い労働に関してはちいかわたちよりも先輩にあたるらしく、こわいやつを討伐する仕事でも率先して働いていました。
そんな頼もしいハチワレが元・こわいやつだと疑われているのは、先述したようにハチワレだけが喋れるからです。
なぜ喋れるだけで入れ替わっている可能性が出ているのか、それは「ちいかわ」の世界においてほとんどのキャラたちが喋れないからに尽きます。
実際にちいかわとウサギは話せず、リアクションや単純なかけ声などで感情を表現したりコミュニケーションをしたりしています。
それはモブキャラたちも同様ですが、ごくわずかに「ちいかわ」で喋れるキャラがいるのです。
そのごくわずかなキャラのうちに入れ替わり疑惑がかけられているモモンガがおり、だからこそ「喋れるキャラはちいかわたちとは違う、つまり元・こわいやつではないか?」と考察されています。
とはいえハチワレは元・怪物説はあくまで噂でしかなく、たとえ真実だったとしてもそれを匂わせるエピソードは今のところ確認できません。
ただ喋れるキャラと喋れないキャラ、2つの存在がいる背景もまた「ちいかわ」の謎に数えられています。
「ちいかわ」のかわいい主要キャラと危険なやつら
さて、ここで「ちいかわ」の主要キャラと危険なやつらにについて少しだけご紹介します。↓
1.主要キャラ
・ちいかわ
主人公で、種族は不明です。白ネズミともシロクマとも言われています。
気が弱く、おまけに泣き虫ですが、仲間がピンチになったら自分が囮になったり奮闘したりなど友達のためなら勇敢になる一面も持っています。
ハチワレのさすまたに憧れて、自分もまた色違いのさすまたを購入しました。以降、討伐の労働ではこのさすまたを持って怪異に挑みます。
・うさぎ
ちいかわの友達で、「ヤハ」などかけ声のような声しか出しません。
それに加えて奇行が目立つので破天荒なキャラだと思われがちですが、草むしり検定3級を取得していたりギターを弾いたりなど決して頭が悪いわけではないです。
討伐時では先端が爆発する棒を使いこなしており、ちいかわ・ハチワレを抜いて戦闘能力が高い様子が描かれています。
・ハチワレ
ちいかわの友達で、「ちいかわ」の世界を広げたキャラとして知られています。
初登場時はちいかわたちとほのぼのしていたものの、武器(さすまた)を持っていることが描かれたことでユーザーたちを驚かせました。
さすまたを持っているのは討伐の労働に必要だからでもありますが、住居である洞窟に虫の怪異が侵入するので撃退するために欠かせないという理由もあります。
・栗まんじゅう
頭部が栗まんじゅうになっているキャラで、大抵ツマミとともに美味しそうにお酒を飲んでいます。
二日酔いになるほどお酒が好きらしく、お酒を飲んだ時の「ハァーッ」と息をつきながら眉間にシワを寄せる表情がこのキャラの定番です。
ちいかわたちとあまり絡むことはありませんが、草むしりに精を出すちいかわに缶コーヒーを奢ったりしました。
・鎧さん
歯茎が見える甲冑をまとったキャラで、人間のようなフォルムをしていますが、詳細は不明です。
鎧の色ごとに役割が違うものの、ちいかわたちの労働を運営したり生活の支援をしたりしています。
・モモンガ
可愛らしい見た目に反して口も性格も悪く、周囲に自分がいかに可愛いかをアピールするために絡んできます。
・ラッコ
頭に十字キズがあるラッコで、剣を背負い、マントを羽織っています。
「上位ランカー」と呼ばれるほど怪異の討伐をしているキャラで、人を寄せ付けない雰囲気を放っていますが、実はとても面倒見が良いです。
実は栗まんじゅう以上になかなか登場しないレアキャラだったりします。
2.危険なやつら
・虫
虫の着ぐるみを着ているようなキャラです。
攻撃性があるらしく、労働では討伐対象になっているようですが、ハチワレの住居によく侵入しているあたり、珍しくない存在かもしれません。
ハチワレ曰く、「触覚からはたまごボーロのにおいがする」そうです。
・擬態型
ちいかわたちと同じくマスコットなキャラですが、愛くるしい言動から一転して突如襲いかかる生物です。
名前はこのエピソードの最後のコマで登場した鎧さんの台詞から名付けられました。
・キメラ
パズルをしていたちいかわの前に現れた謎の生き物です。
ちいかわと同様、マスコットな見た目をしているものの、背中には虫のような羽と蛇のような尻尾を生やしています。
「あはっあはっ こんなになっちゃった…」など泣きながら笑い、いきなり長い爪を出してちいかわに襲いかかりました。
・三ツ星レストランの店主
ハチワレとちいかわが入った怪しいレストランの店主です。
緑色の肌をした手足しか描かれなかったものの、三ツ星を捕らえていたりハチワレとちいかわをトルティーヤ巻きにして食べようとしたりなど危険人物でした。
・カブト
洞窟に幽閉されていたカブトムシのキャラで、ちいかわに懐いたことからちいかわと暮らすことに。
最初の頃は仲良く暮らしていたものの、ハチワレに噛みついたり討伐対象を食べたりなど徐々に凶暴性を増していきました。
一度は鎧さんが「友好型(ちいかわたちを襲わない、こわいやつら)」と判断しましたが、直後、ムキムキになって暴れ出しました。
これにより「擬態型」と決定され、以降、どこかへと姿を消します。
・願いを叶える杖
ウサギがリサクルショップで購入したステッキで、先端には不気味な骸骨が飾られています。
このステッキを振れば自分の願いが叶うものの、それと引き換えに願いが叶ったキャラは怪物化しました。
また願いが叶うからと言っても、それが正しい意味で叶っているわけでもありません。
例えばハチワレはこのステッキで欲しかったカメラを手に入れましたが、そのカメラには撮影した被写体を消してしまう機能がついていました。
怪物化したら本来の心とは別に凶暴な気持ちがあらわれるものの、ステッキを破壊すれば怪物化の解除とともに消失します。
まとめ
ちいかわの友達・ハチワレの正体がもしかしたら「こわいやつ」だとしたら、こんなにショッキングなことはありませんね。
ただでさえ不穏かつシビア世界なので、ちいかわと喧嘩するかもしれないと思うと戦々恐々なのに、裏があるのなら胃がキリキリしそうです。
願わくば、いつまでもほのぼのした雰囲気をモットーにしてほしいです。