ネット中心に活動しているホラー作家、雨穴(うけつ)さんが手がける「変な家」という作品をご存知でしょうか。
顔や個人情報は一切出回っておらず、覆面を付けていることで有名な雨穴さんが書かれた小説「変な家」
実はこの作品、実在した家なのではないかと密かに囁かれているのです。
公式ではフィクションとなっており、実話ではないようですが、内容があまりにも生々しくリアリティがあります。
そこで今回は「変な家」に登場する家の間取りは実在したのか、実在したとしたら場所はどこなのかについてご紹介していきます!
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「変な家」ってどんな作品?
「変な家」とは主にネットを中心に活動されている覆面作家、雨穴さんが書かれた小説です。
WEBメディア「オモコロ」、YouTubeの「雨穴」アカウントに第一章が公開され、のちに大反響を呼びます。
その結果、第二章以降は書籍で続きが読めるとなった異例の作品です。
「変な家」はとある家の間取りが作中に登場します。
基本的に一人称で構成されており、対話形式で話が進んでいきます。
「変な家」のあらすじ
オカルト専門ライターの「私」は知人の柳岡さんから引っ越し予定の家の間取りがおかしいという相談を受けます。
早速見てみると、一見ごく普通の間取りだが、どこかおかしい。
一階のキッチンに謎のスペースがあり、2階の子ども部屋はなぜか中央に位置しており、日差しが全く入らない仕様なのです。
不思議に思った「私」は建築士でありこういった事案に詳しい栗原さんに早速相談を持ちかけることに。
そこで、栗原さんは予想外の「回答」を出してきました。
その仮説をもとに「私」はネットで栗原さんの回答を出して意見を募ることに。
数日後、「私」の元に一通のメールが届きます。
メールの差出人は、あの家のことに心当たりがあるという女性からでした。
半信半疑で彼女――宮江柚希に会ってみると、彼女の夫がこの家の近くで殺されたという情報を得ます。
そして、宮江さんの知り合いにも似た感じの家に住んでいる人がいると教えてもらい、その間取りを確認してみると――。
「変な家」の間取りの謎
「変な家」について軽くネタバレに触れています。
未読の方、読んでいる途中の人はご注意ください。
奇妙な間取りの理由
「変な家」に出てくる間取りは1階のキッチンスペースと2階の子ども部屋がおかしいという点が共通しています。
それを見た栗原さんは1つの仮説を出します。
それは「虐待」されていたのではないかということです。
子ども部屋は2階にあり、四方を他の部屋がぐるっと囲んでいる間取りになっています。
普通であれば人が使う部屋は四隅に設計するのに、子ども部屋だけなぜか真ん中にあります。
これでは窓を設置することもできず、外からの中からも人の様子を確認することができません。
このことから、もしかしたらこの家の間取りは子どもの虐待を隠すために作られたものではないか、という仮説が出てきます。
謎の空間は「殺人」のため
2つ目の仮説はキッチンのある謎のスペースと子ども部屋の奇妙なスペースを重ねてみるとぴったり合います。
このことから、もしかしたらこの家は「殺人を行うために作られた家」ではないかと栗原さんは仮設します。
子どもであれば大人は油断しますし、仮に子どものことを隠していたとすれば好都合です。
実はこの家、間取りの都合でお風呂などは2階に設置されています。
これは最近の家の間取りでもたまに見ますので、特に不信感はありません。
お客さんを泊めたりした際に2階のお風呂場を使ってもらい、すぐ近くの子ども部屋の子どもがお客さんを殺す。
ありえないですが、この家の間取りならそれが可能なのです。
主人公の「私」もさすがに殺人はないだろうと思いますが、後日、この家の近所で男性の遺体が発見されます。
しかも遺体はバラバラにされていたと…。
もしかしたらキッチンにある謎のスペースは、2階で殺害したい人をバラバラに刻んで流すためのものだったのかもしれません。
話はここで終わらず、ここから予想外の展開に向かっていきます。
ラストは「そんなことある?」と思わず言ってしまう展開です。
大ドン返しが待っていますので未読の方はぜひ読んでみてください。
「変な家」は実話で実在する?
「変な家」は中身があまりにもリアリティがあり、新聞記事や間取りなど詳しい内容が描かれており、実話かと思ってしまうほどです。
調べると、実話ではないようです。
あくまでフィクションで、間取りのような謎のスペースも、子ども部屋を中心に囲むような間取りも存在しません。
「変な家」と似ている作品がある?
「変な家」は「怖い間取り」という松原タニシさんが実際に事故物件に住んで、その体験談を描いたものがあります。
内容は似ていますが、テーマがまず違います。
「変な家」は不可思議な間取りをテーマにしていますが、「怖い間取り」は事故物件がテーマです。
事故物件と変な間取りでは全く意味が違ってきます。
「変な家」はコミカライズ化された?
2023年5月より「変な家」がコミカライズ化されました。
原作小説でも十分楽しめますが、やはり文字だけだとどうしてもわかりづらい部分などが出てきますよね。
コミカライズ版ですともう少し丁寧に描かれているので、原作を読んでわかりづらかった点もわかりやすくなっているかもしれません。
現在はコミックシーモアにて先行配信されています。
1話ごとの短話での配信ですので、コミックやまとめ版が出るのはかなり先かと思われます。
「変な家」の映画化決定!
小説で30万部以上の売り上げを叩きだしている「変な家」ですが、2024年に実写映画化が決定しています。
まだ詳しいキャストや公開時期などは2023年5月時点では不明となっています。
「変な家」の実話とどこの場所
「変な家」はフィクションの作品で、本書に出てくる間取りは実在しません。
あまりにもリアリティのある設定で、思わずネット検索してみたくなりますが検索しても引っかかることはありません。
一体どんな話になっているのか、気になった方はこの機会にぜひチェックしてみてください。
コミカライズ版も始まりましたので、原作を読んだ方もじっくりとコミカライズ版を読んでみるのもいいかもしれません。
ラストは本当に予想外の展開です。