「からくりサーカス」は1997年から2006年に「週刊少年サンデー」で連載されていた、ダークファンタジーアクション漫画作品です。
累計発行部数は1500万部を突破しており、舞台化やゲーム化され、2018年にはテレビアニメ化するなど人気のある作品です。
ですが一部のファンからは、からくりサーカスのアニメはひどい・つまらないという声が上がっているようです。
今回は、からくりサーカスのアニメは本当にひどい・つまらないのか、徹底検証していきます!
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からくりサーカスのアニメのあらすじ
主人公である才賀 勝(さいが まさる)は、大企業「サイガ」の社長と愛人の間に生まれた子どもで、腹違いの兄弟達から冷遇されいじめを受けていました。
ある日突然父親が亡くなってしまい、180億円という莫大な遺産を相続することになりますが、兄弟達から遺産目当てに命を狙われることになります。
勝は生前の祖父から「何かあったらサーカスに行けば『しろがね』が助けてくれる」という言葉を思い出し、託されていたトランクを持って逃げ出します。
勝を狙う者達からの差し金で人形に追われていたところを、ビラ配りのアルバイトをしていた加藤 鳴海(かとう なるみ)に助けられます。
しかし、執拗に狙う人形達に二人は次第に窮地に立たされます。
勝がどこかにいるはずの「しろがね」に助けを求めると、謎の美女が舞い降りてマリオネット「あるるかん」を操り、人形達を破壊します。
その美女こそが「しろがね」だったのです。
こうして数奇な巡り合わせによって出会った3人は、あらゆる因果が絡み合うサーカスを舞台に過酷な運命に翻弄されていくのでした。
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からくりサーカスのアニメはひどい?つまらない?その理由について徹底検証!
からくりサーカスのアニメは2018年10月から2019年6月の間に放送されており、話数は全36話で構成されています。
アニメのシリーズ構成に原作者の藤田和日郎先生も携わっていたのですが、原作ファンから「ひどい」「つまらない」と言われています。
その理由が3つあるので、詳しくご紹介します。
1.原作ストーリーをかなり端折っている
からくりサーカスの原作にあたる漫画版は、約9年間連載されていたこともあり単行本が全43巻と長編作品となっています。
一方アニメ版は36話で完結させているため、尺の都合上どうしても原作の設定やシーンをカットせざるを得なかったと思います。
しかし、このことによりファンから「ひどい」と不満の声が続出しているのです。
例えば、原作では勝が人形使いのゆかりの地である黒賀村で、ギイから人形操りの特訓を受けることになります。
ここの章では、勝の成長、ギイとの師弟関係、阿紫花の家族やコロンビーヌ人形との関りが描かれており、作中でも重要なエピソードとして位置づけられています。
しかし、アニメではこの黒賀村のエピソードがほぼ全てカットされており、視聴者からすれば勝がいきなり強くなっていて困惑するという事態に。
さらにギイと勝との師弟関係についてもあまり描かれていないため、二人の会話が唐突な感じがあり違和感を抱くことになったのです。
また猛獣使いであるリーゼは、原作ではアメリカのサーカス団員だったのですが、とある理由で復讐に取りつかれており、目的を果たすべく来日した少女でした。
そんなリーゼですが勝と関わるうちに彼に救われ、それがきっかけで仲町サーカスに入団したのです。
しかし、アニメではそういったストーリーはカットされ、勝としろがねが入団した時点で仲町サーカスに所属していたのです。
原作ストーリーを端折った結果、設定も改変せざるを得ない状態に。
このことも、ファンから「ひどい」と声を上げている要因となっているようです。
2.原作で登場したキャラクターがアニメで登場していない
先述したようにアニメでは原作にあったストーリーをカットしているため、一部の重要な登場人物達が出てきません。
先に触れた黒賀村編についてですが、ストーリーを全カットしている影響で阿紫花家の人々の多くが登場しません。
原作では、阿紫花 平馬(あしはな へいま)という勝と同級生の少年が登場し、最初は犬猿の仲だった二人がとある出来事で打ち解け、やがて勝にとって大親友となる人物なのです。
また、原作サーカス編で登場する仲町サーカスのメンバー、生方 法安(うぶかた ほうあん)、生方 涼子(うぶかた りょうこ)、三牛(みつうし)親子がアニメで登場することはありませんでした。
また、「柔らかい石」保持者の可能性があったエリ公女や、サハラ砂漠戦で活躍したしろがねメンバーであるダールも登場していません。
このように、原作で活躍したキャラクター達がアニメではリストラされたことで、ファンから怒りの声が上がるようになったのです。
3.展開が早すぎてキャラクターに感情移入しづらい
アニメ版では原作にあったストーリーをカットするだけでなく、展開がかなりのスピードで進んでいます。
原作未読の視聴者の間でも話が飛び飛びになっているのが見て取れるようで、無理に省略された感じになり1話飛ばして観ていたのかと妙な錯覚を覚えた人もいるようです。
行動の理由付けや心理描写も原作と比べてあっさりとしており、物足りなさを感じる結果に。
また、「最古の四人」の一体であるアルレッキーノと鳴海が出会うシーンでは、原作にあったエピソードが省略されていた影響で、アニメの設定でサハラ砂漠で初対面のはずのアルレッキーノが鳴海に対していきなり失望するという、よく分からない展開になっています。
十分に感情移入するだけの積み重ねが足りておらず、全体的に原作のダイジェスト版のような構成になっていることで、キャラクターの台詞の重みも軽くなっているのです。
そのため、原作ファンから厳しい評価が下されたのでしょう。
まとめ
今回は、からくりサーカスのアニメはひどい・つまらないについてご紹介しました。
内容をまとめますと
- 原作ストーリーをかなり端折っている
- 原作で登場したキャラクターがアニメで登場していない
- 展開が早すぎてキャラクターに感情移入しづらい
- 以上の3つの理由で、からくりサーカスのアニメはひどいと原作ファンから言われている
アニメはストーリーをかなり詰め込んでいるので、原作を読んでからアニメ見るとキャラクターの心情や設定が分かりやすくなるかもしれませんね。