羽海野チカ先生の人気作「3月のライオン」はアニメ化や映画化もされ、数々の賞も受賞しています。作品の中でも特に人気なのが、ビジュアルや情熱的な言動が魅力の二階堂です。
彼の一途な将棋への情熱と病との闘いに心を打たれるファンが続出しています。そんな二階堂の死亡フラグがたっているかもしれないという話です。実在のモデルがいると言われる二階堂晴信の魅力とは一体何なのでしょうか？
＼「3月のライオン」をお得に読むならコミックシーモア／
二階堂晴信とはどんな人物か
まずは二階堂晴信という人物についてご紹介します。
経歴等
二階堂晴信（にかいどうはるのぶ）は、「3月のライオン」という作品に登場する重要なキャラクターです。彼は物語の最初の巻から登場し、主人公の桐山零と深い関わりを持っています。
二階堂は全日本子供将棋選手権に出場していた頃から零と何度も対戦し、彼の自称「心友（ライバル）」として存在感を示しています。彼は非常にポジティブな性格で、自分のペースで行動する少年です。零とは対照的に人と距離を置く傾向があります。
身長は152㎝で、見た目は健康的でふくよかな体型のお坊ちゃんです。
しかし、彼は生まれつき腎臓の病気を抱えており、制約のある生活を送ってきました。子供らしい生活を送ることはできず、将棋だけが彼にとってヒーローになれる場所でした。
二階堂は裕福な家庭で生まれた良家の一人息子です。家には執事やコックがいるような環境で育ちました。彼が体が弱いことが判明してからは、厳格な父親によってベッドの上での生活に制限され、身体に負担のかかることや無理な行動は許されませんでした。
しかし、将棋の師匠であるA級プロ棋士の島田開の指導を受けるようになってからは、彼の将棋の腕は急速に伸びていきました。
二階堂の人柄
最初は周囲から金持ちのお坊ちゃんが将棋を道楽でやっているように見られたりもしましたが、実際には二階堂は将棋に真剣に向き合っており、心から情熱を注いでいることがわかります。彼の情熱と真摯な姿勢に触れた周囲の人々からは非常に愛される存在となっていきました。
二階堂は常に自身の将棋の向上に努めており、才能と努力を兼ね備えています。彼の持つポジティブなエネルギーは、他の登場人物たちにも明るさと勇気を与える存在となっています。
また、零との対局を通じて零の人間関係にも大きな影響を与えます。彼のマイペースで前向きな性格は、零との関係を変えていく要因となります。零も徐々に二階堂との関係を受け入れ、彼との交流を通じて成長していくのです。
二階堂のキャラクターは、将棋の世界での彼の才能や成長だけでなく、彼自身の人間性や困難に立ち向かう姿勢にも焦点が当てられています。彼は持ち前の明るさと困難に打ち勝つ力で、周囲の人々に勇気や希望を与える存在となっています。
二階堂はなんの病気？死亡する？
二階堂は、作品の中で具体的な病名は明示されていませんが、零との対局後に腎機能が低下し、病院に行ったり、新人戦準決勝で倒れたことが示されています。零は兄弟子の島田から、二階堂が難病を患っていることを知ります。この難病は、モデルとなった村山九段と同じ病気であると考えられます。
二階堂は幼少の頃から腎臓の病気を患っており、そのためにベッドでの生活を余儀なくされていました。彼は病気が周囲に知られることを嫌い、運動や将棋でも劣っていると感じたり、手を抜かれることを恐れています。
そのため、病気のことを知っているのはごく一部の人々だけで、他の人には秘密にしています。彼は強い精神面も持ち合わせており、病気との闘いに向き合っています。
二階堂の病気は、「低腎症」や「水腎症」、「ネフローゼ症候群」といった腎臓の病気ではないかと考えられます。彼は執事の花山からタンパク質や塩分を制限した食事を受けており、作中では彼の体格が「でっぷり」と表現されており、水分が溜まりやすいことを示唆しています。
また、モデルとなった村山九段も同じく「ネフローゼ症候群」を患っていたと言われており、類似点があることから、二階堂も同様の病気である可能性が高いと考えられます。
この病気では、適切な食事や運動をすることで急激に体調が悪化することはありませんが、感染症や尿毒症などのリスクがあることには変わりありません。したがって、突然病気が悪化したり、命にかかわる可能性もあるかもしれません。今後の展開に注目が必要です。
なお、二階堂のモデルである村山聖九段も腎臓の病気を患っていました。彼もまた、二階堂と同じように腎臓機能の低下や体調不良に悩まされていました。村山九段はプロ棋士としての活動を続けながら、病気との闘いを続けました。
二階堂と同様に村山九段も、病気のために特別な食事制限や生活習慣を守らなければなりませんでした。腎臓病では、タンパク質や塩分の制限が必要であり、それが二階堂の作中で描かれた低たんぱくの食事メニューや体格の表現と関連しています。
二階堂の病気については、作中で明確には語られていませんが、村山九段をモデルとしていることから推測される情報や症状をもとに、腎臓病である可能性が高いと考えられます。彼の病気の進行や将棋の世界での活躍については、今後の展開が注目されます。
村山九段とはどんな人か、二階堂との類似点
二階堂と村山聖は、3月のライオンの監修者である先崎プロによれば、類似点があると言われています。村山聖プロは、『羽生世代』と呼ばれるプロ棋士の一人で、奨励会からプロ入りまでたったの2年11ヶ月という異例の速さで昇進しました。
彼は病気による不戦敗も経験しながらもプロ入りし、その強さは圧倒的でした。プロとして活動しながらも癌などの病気と戦い続けた彼は、「東の羽生、西の村山」と称されるほどの存在でした。彼と羽生プロの対戦成績は6勝7敗であり、将来を期待されるA級のプロ棋士でしたが、病気に苦しみながら享年29歳で亡くなりました。
一方、3月のライオンの登場人物である二階堂も個性的な人物です。彼も幼少期から病気に悩まされ、むっちりした体型を持ち、常に健康上の不安を抱えています。
二階堂は花岡という執事が常に付き従い、本人に内緒でGPSを持たせるほど、いつでも居場所が分かるようにしています。
作中では具体的な病名は明示されていませんが、二階堂が料理の注文に制約を感じながらも薄味でタンパク質を控えめにするシーンが描かれており、これから腎臓の病気が疑われます。また、彼の丸くずんぐりした顔立ちや体型も腎臓病の特徴の一つです。腎臓の機能低下により、体内の水分保持能力が低下し、全身にむくみが現れます。
村山聖も有名なプロ棋士であり、ネフローゼ症候群という難病に苦しんでおり、時には道端で倒れるほどの体調不良に悩まされました。彼の特徴的なずんぐりした体型も、病気が原因でした。村山聖さんの体型と病気は、二階堂にも受け継がれているようです。二階堂もおそらくネフローゼ症候群という病気を患っているのでしょう。
『3月のライオン』では、村山聖さんの特徴的な体型や病気の要素が二階堂にも継承されており、彼が村山聖さんをモデルにしていることは間違いありません。
二階堂と村山聖は共通して、幼少期から病気に悩まされ、体型も丸くずんぐりとしています。彼らはそれぞれの病気によって健康上の制約を抱えながらも、将棋界で自分の才能を開花させるために闘い続けました。村山聖は将棋界で名声を得ており、羽生善治プロとの対戦でも活躍しました。彼の存在は、将棋界において「東の天才・羽生善治」と対比されるほどでした。しかし、病気との闘いが続く中、彼は若くしてこの世を去りました。
3月のライオンの漫画を読むならコミックシーモアがおすすめです！
まとめ
二階堂は将棋界での才能を発揮し、病気と向き合いながら成長していく姿が描かれています。彼の体型や健康への不安は、彼の内面の葛藤や人間性を表現しています。
彼を掘り下げることで、ビジュアルや熱い言動には理由があり、私たち読者は強く心を揺さぶられます。そんな二階堂が死亡するなんて想像したくないですよね。将来、零や二階堂の成長や名人戦の展開に期待し、注目していきたいです。