「無職転生」は小説投稿サイト「小説家になろう」の代表格の1つです。
ニートな主人公がファンタジー世界で生まれ変わり、人生をやり直すという現在では古典的な異世界転生モノはシリーズ累計発行部数を1000万部突破するほどの人気を博しています。
2021年のアニメとしても注目された「無職転生」。
果たして原作は完結しているのか。完結を含め、「無職転生」のアレコレについて迫っていきましょう。
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「無職転生」はもう完結している?漫画の巻数は?
単刀直入に言ってしまえば「無職転生」自体はすでに完結しています。
オリジナルことWeb版は2012~2015年まで連載し、書籍版は2014年から発行をスタートしました。
2021年9月時点で書籍は25巻まで発売しており、こちらもあと1~2巻程度で完結するはずです。
しかし肝心の26巻の発売が未定であるため、書籍版がいつ完結するかはまだ分かりません。
反対に漫画版は2022年6月時点で17巻ではあるものの、こちらもまだまだといったところです。
半年~1年のペースで発行されていますが、完結編までには至っていません。
何しろ最新刊である17巻はいわゆる結婚編に入ったところで、いわゆる小休止回となっています。
ここから完結編までのボリュームと発行ペースを考慮すると
・「おそらく45巻以上かかるのではないか?」
と推察されており、最終回を迎えるのは2038年になるのではないか?とも言われているのが現状です。
いずれにしても書籍版はともかく、漫画版がもしも完結篇まで描くとするなら、その最終回はかなり先となります。
「無職転生」の概要・あらすじ・登場人物まとめ
「無職転生」の概要・あらすじ・登場人物は以下の通りです。↓
「無職転生」の概要
作者 | 理不尽な孫の手 |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | MFブックス |
発行期間 | 2014年1月~ |
巻数 | 全25巻(2021年9月時点) |
「無職転生」は「なろう系作品の代名詞」と呼ばれる作品です。
「無職転生」が連載を始めた2012年当時、読者が好んだジャンルは現代ファンタジー・異能バトル・学園モノが主でした。
今でこそはファンタジーモノが王道になっているものの、「無職転生」が発表される前はファンタジーモノは遠ざけられていたのです。
作者の理不尽な孫の手さんはそんなファンタジーモノが書きたくて執筆に着手。
「小説家になろう」に投稿したのは「ここなら受け入れられそうだな」と思ったからだそうです。
その判断は見事に功を奏し、「無職転生」は読者ユーザーの人気を得て完結後も「小説家になろう」のランキングで1位を獲得し続けました。
また様々なメディアミックスをはじめ、2017年の「このライトノベルがすごい!」にて単行本・ノベルズ部門第4位も独占するなど数々の実績を築いています。
「無職転生」は今時珍しくない異世界転生トリップモノですが、その作風は家族をテーマにしたハイ・ファンタジーです。
そのため異世界転生小説が苦手な人にも硬派な作品としておすすめされています。
「無職転生」のあらすじ
現代日本に住む主人公は34歳の無職。
20年間引きこもったものの、親の死去がきっかけで家から追い出されてしまいます。
行く当てもなくさまよっていた主人公ですが、トラックに轢かれそうになった高校生3人を身を挺して庇い、自分もまた命を落としてしまいました……が、目覚めると主人公は見たこともない赤ん坊になっていたのです。
赤ん坊の名前はルーデウス・グレイラット。
村をまとめる下級騎士のパウロとその妻ゼニスの子供でした。
主人公もといルーデウスは自分が異世界に転生したことを理解すると、今度こそ真面目に生きていくことを決意。
幼少から魔法の研鑽に勤しみ、家庭教師ロキシーに師事してもらうものの、成長とともに魔法の伸びしろが上がらないことに悩むようになります。
そこでルーデウスは魔法大学に行きたいことをパウロに相談するものの、ルーデウスがその際に「友人のシルフィエットと大学に行きたい」と申し出たことに不安を覚えました。
そこでパウロは一計を案じ、建前上は大学資金を稼ぐため、本音は共依存になっているシルフィエットと距離を置くために城塞都市ロアへとルーデウスを送るのでした。
「無職転生」の登場人物
ルーデウス・グレイラット
本作の主人公。
現代日本からの転生者で、その際は34歳になっても引きこもるニートだった。
高校時代のイジメが引きこもりの原因だが、それ以降、立ち直ることができずに親の死去を迎えてしまう。
このとき親の葬式に出なかったことで兄弟たちから見限られ、家から追い出された。
自分が異世界に転生したことを理解すると「今度こそ真面目に生きよう」と決意し、思いやりを心がけている……が、前世の悪癖は抜けておらず、空気を読めずに相手を不快にさせることもしばしば。
シルフィエット
主人公の友人で、クォーターエルフの少女。ヒロインの1人。
ボーイッシュな見た目をしているが、性格は家庭的で温厚。ただ村では「髪の色が悪魔と同じ緑色」という理由で子供たちからいじめられていた。
そのときルーデウスに助けられ、友人となるものの、共依存な関係となってしまう。その点はシルフィエットの両親も心配し、パウロの采配もあって引き離された。
ロキシー・ミグルディア
水色の髪をした魔族ミグルド族の魔術師。ヒロインの1人。
外見年齢は少女だが、実年齢は37歳。職を求めていたところ、ルーデウスの家庭教師として招かれた。
礼儀正しい努力家で、氷結魔法が得意。ミグルド族特有の念話が使えず、疎外感を味わっていたが、家族同然の付き合いをしてくれたグレイラット家に感謝している。
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「無職転生」にはどんなエピソードがあるの?
「無職転生」は大まかに分けて
・少年期
・青少年期
・青年期
・完結編
が挙げられます。
これだけなら短いようにも思えますが、ルーデウスの人生が描かれた「無職転生」はそれぞれのエピソードだけでも細かく分岐しているのが特徴的です。
具体的に言えば
少年期 | プロローグ 家庭教師編 冒険者入門編 渡航編 再会編 帰郷編 |
青少年期 | 入学編 特別生掌握編 シルフィエット編 新婚編 妹編 ベガリット大陸編 迷宮編 |
青年期 | 日常編 召喚編 人神編 王国編 アスラ王国編 配下編 ザノバ編 クリフ編 組織編 決戦編 |
完結編 | 最終章 エピローグ |
となっています。
異世界を満喫する序盤や故郷に帰ろうとする冒険をはじめ、謎の存在・人神の正体や政治的なやり取りなどファンタジーの醍醐味が「これでもか」と言わんばかりに詰め込まれているのが「無職転生」です。
まとめ
「無職転生」はWeb版は完結しているものの、書籍・漫画版はまだ完結していません。
とはいえ書籍版はもうすぐで、まだ発売が未定な26巻次第です。
漫画版は最終章を描くとするなら45巻以上、2038年まで続くかもしれません。
何しろ「無職転生」のエピソードは膨大で、主人公ルーデウスの人生が最期まで描かれているため、ある意味仕方がないかもしれません。