和久井健先生著者の「新宿スワン」
「新宿スワン」に登場する重要人物、真虎(まこ)というキャラクターをご存知ですか?
主人公の白鳥タツヒコの兄貴分であり、彼をスカウトに導いた人物と言われています。
大人気アングラ系作品であり、未だに絶大な支持を集めています。
そんな真虎ですが、とても謎の多い人物でもあります。
今回は謎多きキャラクターの1人に数えられる真虎の秘密に迫っていきます。
\「新宿スワン」をお得に読むならコミックシーモア/
「新宿スワン」ってどんな作品?
「新宿スワン」は路頭に迷っていた主人公、白鳥タツヒコがある日、歌舞伎町のスカウト会社バーストに拾われるところから始まります。
バーストは大きくなるために新宿をはじめとする関東地方のあらゆる場所を制覇していこうとしています。
実写映画化もされており、作品内容は知らないけど登場人物は知っている!という人もいるのではないでしょうか。
原作は全38巻まで刊行されており、すでに完結しています。
2007年には実写ドラマ化、2015年には実写映画化もされています。
本作は作者の和久井先生が実際に体験した内容が盛り込まれています。
かつて存在していたスカウト会社に実際に所属しており、フィクションを交えた実体験ともいえる作品です。
「新宿スワン」の漫画を読むならコミックシーモアがおすすめです!
「新宿スワン」に出てくる真虎の正体とは!?
まこは「真虎」と書いて「まこ」と読みます。
真虎は本作では重要なキャラクターです。
1話にて主人公のタツヒコをバーストにスカウトするという重要な役を担っています。
それ以降もタツヒコにとって兄貴分的な存在となり、物語の重要な部分で出てきます。
バーストの幹部
真虎はバーストで幹部という立ち位置です。
主に戦略的な作戦を立てる頭脳派として活躍しており、社長の山城神が怒り狂った際も仲裁に入るなど冷静沈着な部分もあります。
バースト内では社長の次に影響力も発言力もあります。
タツヒコにとって兄貴分的存在
真虎はタツヒコをスカウトした張本人であり、彼の兄貴分的な存在でもあります。
スカウトの基礎を教え、タツヒコが厄介ごとに巻き込まれればすぐに解決したりと頼もしい一面があります。
非常に面倒見のいいキャラクターのため、タツヒコからは尊敬されています。
復讐を誓う
一見するといい兄貴分ですが、真虎はタツヒコが巻き込まれる事件には必ずと言っていいほど出てきます。
実は真虎はある復讐心を抱えており、そのために裏で起こった事件には必ず首を突っ込んでいたのです。
その復讐とはバーストの社長である山城神、その弟である山城尊、そしてヤクザであり復讐の元凶である天野修繕の3人を殺すことだったのです。
「新宿スワン」真虎の悲惨な過去
3人の人間に対して復讐を誓っている真虎ですが、彼はなぜ復讐に至ったのでしょう。
恩人の死
真虎には恩人の辰巳という人物がいました。
居場所がなく暴れまわっていた真虎を救ってくれた人物とされています。
辰巳は当初、スカウト会社ミネルバに属しており、その中で真虎と出会い彼を救います。
唯一の理解者であり、親のような存在だったタツミですが厄介ごとにすぐに首を突っ込むところがありました。
そしてある日、辰巳はとある殺害現場を見つけてしまいます。
うまく逃げだと思った辰巳ですが天野修繕に顔を見られていました。
その後、天野修繕は顔を見た辰巳を殺害したのです。
尊敬する人が殺されたことで真虎にとって天野修繕は復讐する候補に入ってしまったのです。
顔の傷は自分で
真虎の左目辺りにある傷は喧嘩の末にできたものではなく、自分でやったものだったんです。
尊敬していた辰巳も同じ場所に傷があり、彼を真似てやったのです。
他にも真虎は辰巳を真似て、似た感じのスーツを着ていたりもしています。
それほど彼にとって辰巳という男は大切な存在だということがわかります。
実写版「新宿スワン」で真虎を演じたのは誰?
実写版で真虎を演じたのは伊勢谷友介さんです。
漫画版での真虎はアッシュグレーのような髪色ですが、実写版では金髪に近い髪色で端正な顔立ちも相まってかっこよさが漂ってきます。
見た目はやや原作と異なりますが、口調は完全に真虎で、漫画の世界から抜け出したような錯覚を覚えるほど似ています。
「新宿スワン」真虎の名言
様々な名言を残した真虎の名言をまとめました。
「納得いかねーんだろ?あっけなさ過ぎて・・・でも人が死ぬときなんてそーいうもんだ!!」
コミック4巻に出てきた名言です。
4巻にて南ヒデヨシの死を知ったタツヒコに対して投げかけた言葉です。
辰巳への復讐を誓っていた真虎がいうととても重みを感じますね。
「信念があるからこそ犠牲を払える人もいる」
コミック18巻に出てきた名言です。
早乙女朱美が起ち上げたホストクラブ「ザクロ」に出席したタツヒコに向かって言った言葉です。
早乙女朱美が経営していた前の店でNO.3だった森生羅が客の女性と結婚した際に、タツヒコは「ホストは客を手玉に取るまで多くの客を騙す。それでも付いてきてくれる女には弱い」という発言に対する返しです。
信念を持って辰巳の復讐を誓う真虎だからこそ、出てきたセリフなのでしょうね。
彼の今後のことを考えると深みがあります。
「オマエを殺すのに武器などいらない。言葉で死ね」
最終巻38巻に出てきた名言です。
最終章で真虎が天野修繕を追い詰めた際に出てきた名言で、これまで以上に言葉の重み、執念を感じます。
天野修繕への復讐を果たそうとした、とても重たい場面だからか、心に残る名言ともいえます。
しかし最終的に真虎は天野修繕に返り討ちに遭い、殺されてしまいます。
「新宿スワン」真虎まとめ
「新宿スワン」に登場する真虎は一貫して男気のある男です。
自分を拾ってくれた辰巳に恩義を感じ、彼のことをリスペクトしていました。
しかし尊敬していた男が殺され、以降、復讐心に駆られながらタツヒコの面倒を見てあげたりと面倒見の良さも発揮します。
見た目はやや強面ですが、面倒見もよく男気もある作中で一番かっこいいといってもいいのではないでしょうか。
悲しい過去を背負い、ただ復讐したい一心で生きるも最後には復讐する予定の男に殺されてしまう悲惨な終わりを迎えます。 それでも彼の生き様は称賛に値するほど、かっこいいものです。