「どろろ」は、1967年から1969年まで「週刊少年サンデー」にて連載されていた、ダークファンタジー漫画作品です。
「漫画の神様」とも呼ばれていた手塚治虫先生が描いた作品で、パイロットフィルムと合わせて3度もアニメ制作されており、2007年には実写映画化もされた長年ファンから愛されている作品です。
2019年にもTVアニメが放送されていた「どろろ」ですが、この2019年版アニメがひどい・つまらないという意見が出ています。
そこで今回は、「どろろ」アニメは本当にひどい・つまらないのかについて、徹底検証していきます!
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どろろのアニメはひどい?つまらない?徹底検証します!
「どろろ」のアニメはひどい・つまらないという声が挙がっているようです。
そこで、2つの理由を詳しくご紹介していきます。
作品の重くて暗いストーリーについていけなかった
「どろろ」という作品は全体的にダークな世界観となっており、特に百鬼丸の生い立ちがかなり悲惨なので、心が折れそうになったり出鼻を挫かれそうになった視聴者がいるようです。
生まれたばかりなのに親のせいで身体を奪われた百鬼丸の姿は見るだけでも痛々しいのに、実の親から捨てられるという過酷すぎる運命にかなり胸が痛みますよね。
しかも、身体を取り返すために妖怪と戦わなければいけませんし、取り返せても百鬼丸は毎回苦痛を感じながら生身の部分が再生されていく訳なので、なかなかグロテスクな設定だと感じる人も多いのでは。
当たり前かもしれませんが、妖怪の見た目もなかなか気味が悪いのでホラー作品にも見えます。
さらに、戦乱の世を舞台としているので殺伐とした場面が多く、登場人物が死んでしまうシーンもあるため好きなキャラクターが退場してしまう辛さもあります。
そして、この「どろろ」という作品は人間の欲深さやあくどい所業も描写されており、ある種のエグみも持ち合わせています。
このような作品に耐性のない視聴者からすれば刺激が強すぎるように感じ、「どろろ」はひどいという意見が出たのでしょう。
アニメ第15話がひどい
局所的ではありますが、アニメ第15話がひどい・つまらないという意見が出ているようです。
主な理由として2つあるので、ご紹介します。
まず、1つめの理由として「作画崩壊をしていたから」というのが挙げられます。
その中でもファンの意見で一番多かったのが、「引きの作画が怪しい感じがする」というものでした。
引きの作画というのは、遠くから全体を見たアングルを描写したもので、よくアニメでは背景を引き立たせるために人物を小さく描かれているのを見ますよね。
その引きの作画が映された際、人物のデッサンがおかしいのです。
また、百鬼丸が坂を上るシーンや妖怪との戦闘シーンは、人物の動きがぎこちなく違和感を覚えるとのこと。
映像をよく見ると、動きがカクついており人物のデッサンがやや崩れているのが分かります。
「どろろ」は全24話ある作品なので昨今の人材不足の問題を考えれば、全ての作画を安定させるのはプロのアニメーターでも難しいと思います。
制作スタッフの皆さんのことを責められませんが、ファンからすると自分が愛するキャラクターが作画崩壊すると少々残念な気持ちになるのでしょう。
そして、もう一つの理由として作中でもかなり憂鬱なストーリーだからなのです。
前回の14話にて、百鬼丸とどろろは村を治める領主である鯖目(さばめ)という人物と出会い、彼の屋敷に招待されます。
百鬼丸とどろろはそのまま泊まらせてもらうことになりますが、その日の夜に二人は芋虫のような妖怪に襲われます。
百鬼丸はその妖怪にトドメを刺そうとしたところ蛾の姿をした鬼神が現れ、2体とも取り逃がしてしまいます。
そして、15話にてこの村の秘密が明かされ、鯖目は村の平和を保つために鬼神マイマイオンバに子ども達を生贄として捧げていたことが明らかになります。
さらに、村の住民もそれに加担していたのでした。
百鬼丸はマイマイオンバと戦い、炎を使うことで見事打ち勝ったことで自身の背骨を取り戻すことができました。
しかし、身体を燃やされたマイマイオンバが物見櫓にぶつかったことにより、火事が発生してしまいます。
その結果、村が全焼し多くの犠牲者を出すことになったのです。
村を治めるために尽力を尽くしてきた鯖目も、無惨な姿で畑に打ち捨てられていました。
どろろは、鬼神を倒すことによって村の平和を壊してしまうことに悩み葛藤していましたが、百鬼丸は自分の身体を取り戻したいという想いに迷いはありませんでした。
鯖目や村の住民達が平穏に暮らすために百鬼丸が我慢するべきか、それとも百鬼丸の身体を取り戻すために村に滅んでもらうか。
この究極ともいえる選択に、かなり重みのあるメッセージが込められています。
どちらを選んでも何かの犠牲を払わなくてはならないという事と、百鬼丸が他人を犠牲にしてでも自身の願いを叶えようとする姿に、視聴者の中には憂鬱な気分になったという方もいたでしょう。
以上の2つの理由が合わさったことで、15話でリタイアしたというファンが続出したようです。
「どろろ」のあらすじ
物語の舞台は室町時代の日本で、妖怪の類いが存在する世界です。
醍醐の国の領主である醍醐 景光(だいご かげみつ)は、ある夜に地獄堂へ出向き十二体の鬼神に領土の守護と己の権力を願い、その代償として生まれたばかりの息子が犠牲となり身体が欠損してしまいます。
その子どもは産婆によって小さな舟に乗せられ、川に流されるのでした。
それから16年が経ち、盗人稼業で生きる孤児であるどろろは、妖怪と戦う謎の青年である百鬼丸と出会います。
百鬼丸は景光の息子であり、鬼神に身体を奪われた子どもだったのです。
彼は川に流された後、医者である寿海(じゅかい)に偶然拾われ保護されたのです。
寿海は保護した彼のことを百鬼丸と名付け、義手と義足を取り付けて育てていきました。
ある日、寿海は百鬼丸が妖怪を倒した時に彼の生身の右足が生えてきたのを目の当たりにします。
そのため、百鬼丸は妖怪によって身体を奪われたのだと悟った寿海は、義手に刀を仕込ませて彼を旅に出したのです。
百鬼丸の特質な体と能力に目を付けたどろろは、彼についていく事にします。
こうして、百鬼丸とどろろの旅が始まるのでした。
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まとめ
今回は、「どろろ」アニメはひどい?つまらない?についてご紹介しました。
この記事の内容をまとめますと
- 作品のストーリーが全体的に重苦しく、グロテスクな設定と描写についていけなかった。
- アニメ15話の作画が崩壊していたことと、物語の展開が憂鬱過ぎてリタイアした人が出た。
「どろろ」はギャグや明るい部分もあるのですが、それでも暗く重苦しい部分がどうしても目立ち、それにより「ひどい」「つまらない」と感じた人がいるのは事実のようです。
しかし、この手の話が好きな方でしたらハマると思いますので、気になる方はぜひ見てみて下さい!