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ルックバック作者・藤本タツキが天才と呼ばれる理由!

「ルックバック」の作者・藤本タツキさんは「チェンソーマン」で有名な漫画家です。

「チェンソーマン」とは2019~2021年まで少年ジャンプで連載していた漫画で、あらゆる面で目を見張るものがありました。

特に伏線の張り方のその回収が秀逸で、ファンからは「天才」と高く評価されています。

そんな藤本タツキさんは「ルックバック」でも「天才」と讃えられました。

なぜそのように絶賛されたのか、解説していきましょう。

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「ルックバック」作者・藤本タツキを天才と讃えた読者たち

2021年7月19日に「少年ジャンプ+」で初公開した「ルックバック」はその精密なストーリーが大きな反響を呼び、読み切り漫画として「少年ジャンプ+」史上最多の閲覧数を叩き出しました。

公開した同日から「閲覧数200万超えた!」とジャンプ+の編集者・細野修平さんはコメントをし、その2日後には400万PVを達成します。

公開してから1か月後。2021年8月19日には無料公開を終了したものの、現在は単行本や(2021年9月3日に発売)や電子書籍ストアで「ルックバック」を読むことが可能です。

読み切り漫画にしては異例の快挙であるのは数字が物語っています……が、「ルックバック」で一番注目を集めているのは「ルックバック」を読んだユーザーたちの声です。

ファンも著名人も心を揺さぶられた!

もともと「チェンソーマン」で一定数のファンを獲得していたため、「ルックバック」公開前から作品を楽しみにしていたユーザーはいました。

それこそ「ルックバック」公開をカウントダウンするほどで、

・アクセス過多を防ぐ為にみんな満員電車よろしく時差アクセスで頼むぞ!

・あと一分!

とスレッドに書き込んでいたぐらいです。

当然ながら読み込むスピードも速く、

・読んだけどめっちゃいい話

というか書き込み過ぎだろ…

・めっちゃ力作だったな・・・丁寧に書いてた

面白いし凄いわこの人

・やはりタツキは天才

と率直に褒め上げています。

その波は徐々に広がっていき、「しばらく放心していた」「生きているうちにこんな漫画が読めるなんて幸せ」「創作意欲を搔き立てられた」など思い思いの感想が飛び交いました。

「ルックバック」の感想は一般人だけでなく、著名人からも引き出しています。

同業者である漫画家たち

・渡辺潤さん(代紋TAKE2)

・大童澄瞳さん(映像研には手を出すな!)

・浅野いにおさん(おやすみプンプン)

・末次由紀さん(ちはやふる)

といった有名な漫画の作者たちもSNS上で「ルックバック」を読んだコメントを投稿したことで話題になりました。

しかも「ルックバック」の感想をツイートした著名人は小説家・ダンサー・お笑い芸人・アーティスト(バンド)などジャンルを飛び越えており、有名どころを挙げるだけでも

・りんたろー。さん(EXIT)

・野田クリスタルさん(マヂカルラブリー)

・千葉翔也さん(声優)

・上田慎一郎さん(映画監督)

の名前を持ち出せます。

舞台になった東北芸術工科大学もコメント!

「ルックバック」の反響により、作中の舞台の1つとなった東北芸術工科大学も公式アカウントにて

・「藤本タツキ先生の出身大学は本学だけ!!」

・「敷地内には塀や門はございませんので、外観はご自由にご覧いただけます~」

とツイートしました。

実は藤本タツキさんは2014年まで東北芸術工科大学に在籍していた美大生で、美術科洋画コースを学んでいたのです。

つまり同校は藤本タツキさんにとって母校というわけです。

ある意味、卒業生の恩返しでもあるため、東北芸術工科大学の鼻が高くなってしまうのは仕方ないことでしょう。

「ルックバック」作者・藤本タツキが天才と呼ばれる理由!

「チェンソーマン」にてその才能を発揮し、「ヤバすぎる」「天才」「スゴイ!」等々様々な称賛が送られた藤本タツキさん。

それは「ルックバック」でも色褪せることなく、むしろ新作(チェンソーマン第2部)への期待を高めてくれました。

読んでいない方は是非とも「ルックバック」を手に取ってページをめくってほしいところですが、あえて藤本タツキが「ルックバック」で見せた天才ぶりを説明するなら

・純粋な漫画愛を持つ2人の少女に託したメッセージ

・ありえたはずの未来なのか?あってほしいフィクションなのか?

・「Don’t Look Back in Anger(怒りで過去を振り返ってはいけない)」

です。

1.純粋な漫画愛を持つ2人の少女に託したメッセージ

「ルックバック」は藤野と京本、2人の主人公を軸にストーリーが展開していきます。

かたや漫画の才能にプライドを持つ藤野、かたや不登校で対人恐怖症気味な京本。2人は正反対なタイプではあるものの、ひたむきな漫画愛だけはよく似ていました。

中学生になってからはコンビを組み、「藤野キョウ」という名前で創作漫画を出版社に持ち込みます。

それは徐々に認められて高校卒業後、藤野と京本は漫画家デビューを飾る……はずでしたが、京本は美術大学への進学を選びました。

これがきっかけで喧嘩別れするようなカタチで藤野と京本はそれぞれの道を歩みますが、2016年1月10日、京本は美術大学で「俺の作品パクリやがって!」と意味不明ないちゃもんをつけた男の凶刃にその命を奪われます。

それを知らされた藤野は「私のせいだ」と絶望しました。

京本が美術大学を進学したのは画力をもっと上手くしたいからで、それは藤野との何気ない会話が発端となっていたからです。

……言うまでもなく、京本の命を奪った事件は2019年7月18日に発生した京都アニメーション放火殺人事件がモデルになっています。

これが「ルックバック」の炎上・物議を招きましたが、ここで注目したいのは京本と藤野です。

理不尽、かつ滅茶苦茶な理由で死んでしまった京本は京都アニメーション放火殺人事件を投影しているのでしょう。

そして藤野は藤本タツキさんだと思われます。

何故なら藤野と京本は作中では「藤野キョウ」と組み合わせていたものの、「藤本」にも合体できるからです。

……ストーリーを省略しますが、京本の部屋に入った藤野はそこで京本が漫画愛を忘れていなかったこと。それどころか自分のファンを続けていたことを知ります。

そしてふと振り返った先にあったのは卒業式の日、京本が着ていた半纏に書かれた「藤野 歩」というサインでした。

・「だいたい漫画ってさあ… 私 描くのはまったく好きじゃないんだよね」

・「じゃあ藤野ちゃんはなんで描いているの?」

幼い頃のやり取りが浮かんだと思ったら、今度は目を輝かせた京本が姿を現します。

そこからは藤野と京本が漫画を描く光景が広がり、藤野は部屋で涙を流しながらも立ち上がって……今度は振り返らずに帰っていきました。

この藤野の姿こそが京都アニメーション放火殺人事件、ひいては漫画をクリエイトしていく藤本タツキさんの答えだと思います。

その答えがちゃんと言葉になっていないため、不満な人がいるかもしれません。

しかし「ルックバック」は漫画で、絵が第一です。映像だからこそ表現できることがあるように、漫画だからこそ表現できたのが「ルックバック」ではないでしょうか?

2.ありえたはずの未来なのか?あってほしいフィクションなのか?

京本の葬儀後、彼女の部屋の前に立ち寄った藤野はそこで京本が部屋から飛び出すきっかけとなった自身の4コマ漫画を見つけます。

京本が自分のファンだと知った4コマ漫画はしかし、今となっては「描かなきゃよかった」という後悔そのものでしかありません。

・「私のせいだ」

・「私があの時…… 漫画を描いたせいで…」

・「京本っ部屋から出さなきゃっ 死ぬ事なかったのにっ」

絶望した藤野はその場で思い出の4コマ漫画を破り捨てる……のですが、1コマ目を描いた紙が京本の部屋に滑り込みます。

ここで時間軸が過去、2人が出会った卒業式の日に戻ります。

部屋にいた小学6年生の京本は突然部屋に入ってきた紙を手に取るものの、「出てこないで!」という1コマだけで困惑するだけです。

それどころか直後に卒業証書を持ってきたクラスメイト(藤野)がやってきたため、息をひそめるのでした。

こうして藤野と出会わなかった京本は1人で淡々とスケッチブックと向き合う日々を過ごしていきますが、ある日、背景美術の虜になります。

数年後、美術大学に入学した京本はそこで作品の制作に勤しみます……しかし2016年1月10日、例の事件が発生しました。

休憩中の京本に工具を持った男が「パクッてんじゃねえ!」と叫びながら襲いかかります。

けれども男の背後からジャージ姿の女性が飛び蹴りをかまし、ブン殴って事なきを得ました。

ジャージ姿の女性・藤野はあれから漫画を止め、カラテに励んでいたようです。

それが功を奏したものの、藤野自身も足を折ってしまいます。そのため病院に搬送されることになりましたが、その直前、京本は礼を言うために藤野に声をかけました。

そこで嬉しい知らせを受け取ります。

・「最近また描き始めたよ!連載できたらアシスタントになってね!」

無事に家に帰れた京本は大事に取っていた藤野の4コマ漫画を読み、喜びを噛み締めつつも自身もまた4コマ漫画を描き上げます。

それは風に飛ばされて部屋の外に出ていき……京本が死んだ世界の藤野のもとに届くのでした。

急展開な描写に読者は置き去りにされる瞬間があるものの、2つの世界が交差する構成は見事です。

しかも京本が生存した世界が並行世界なのか、藤野が描く仮想(フィクション)なのかその説明が一切されておらず、全ては読者に委ねられています。

ありえたはずの未来なのか、それともあってほしいフィクションなのか。

いずれにしても京本が生きている世界が京本が死んだ世界を残酷に、容赦なく突き付けてるのは変わらないでしょう。

3.「Don’t Look Back in Anger(怒りで過去を振り返ってはいけない)」

Don’t Look Back in Anger」とはイギリス・マンチェスター出身のロックバンド「オアシス」を代表する名曲です。

日本語に訳すと「怒りで過去を振り返ってはいけない」となるこのフレーズは作中どこにも登場していませんが、

・1p目の黒板に書かれた「Don’t」

・最後のページで描かれた藤野の部屋に落ちている本のタイトル「in Anger」

・「ルックバック」というタイトル

を繋ぎ合わせることで浮かび上がるようになっています。

藤本タツキさんは無類の映画マニアとして知られていますが、音楽などポップカルチャーにも明るいです。

京都アニメーション放火殺人事件をモデルにした作品でこのメッセージを隠したのは藤本タツキさんなりの忠告であり、全クリエイターへのエールのように思えました。

「ルックバック」作者・藤本タツキは天才じゃない?オマージュが原因?

とはいえ「ルックバック」と藤本タツキさんが称賛される一方で、「理解できない」「天才じゃないし」「まったく刺さらなかった」といった声も上がっています。

その理由は2通り考えられており、1つは全く身に覚えがないから、もう1つはオマージュが鼻につくからでしょう。

全く身に覚えがない

「ルックバック」は漫画家、もといクリエイターの心情を描いた漫画です。

大げさかもしれませんが「ルックバック」で起こったことはクリエイターとして活動をしていくなら起こり得ます。

TikTokやnote、pixivにYouTubeなど現在、一般人でも創作物を披露する場は数多いです。

そうした人たちなら制作過程の苦しみや気になってしまう視聴数・閲覧数を理解できるでしょうが、真逆の人間はいるもの。

こればかりは仕方がないとしか言いようがありません。

オマージュが鼻につく

藤本タツキさんは「チェンソーマン」にて映画のオマージュを作中に盛り込むことで知られています。

これが気に入らない人がおり、批判のタネになっているようです。

「呪術廻戦」の漫画および小説のパクリの問題もうやむやになりがちなので怒っている人は怒っているものの、「呪術廻戦」はともかく、「チェンソーマン」はちゃんと元ネタとなった映画を尊敬していると思えます。

百歩譲ってどちらも無礼な作品だとしても、集英社からすれば安定した収入が見込める作品は有難いもの。

ばっさりと切り捨てるには惜しいかと愚考します。

関連記事:ルックバックはどこで読める?おすすめのアプリや見どころなど

まとめ

著名人たちからの称賛を浴びた「ルックバック」。

その作者・藤本タツキさんが「天才」と呼ばれる理由はレベルの高いメッセージ性と構成、そして作者自身の意思を込めた仕掛けが素晴らしいからです。 もちろん反対意見もありますが、こればかりは個人差というものになります。

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