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転生賢者の異世界ライフのアニメがひどいと言われる3つの理由

「転生賢者の異世界ライフ」は2017年に「小説家になろう」に投稿されたウェブ小説で、2018年にライトノベル化しました。

2022年時点で17巻が発行されており、500万部のシリーズ累計発行部数を突破しています。

そんな「転生賢者の異世界ライフ」の人気とは裏腹にアニメは「ひどい」と散々な評価が下されているようです。

なぜアニメがひどいのか、その理由について迫ってみましょう。

「転生賢者の異世界ライフ」のアニメがひどい理由その1、いきなりの無双シーン!

アニメ「転生賢者の異世界ライフ」がひどいと言われるようになったのは第1話からです。

「転生賢者の異世界ライフ」も他のなろう作品に負けず劣らずなチート能力を駆使した気ままなファンタジーで、主人公の佐藤ユージは異世界に召喚されたことで規格外な魔物使いとなり、さらにテイムしたスライムと新たに身につけた賢者の力によって無自覚に無双していきます。

ここまでなら至って普通のなろう作品らしいあらすじですが、問題のアニメ第1話ではいきなりユージがテイムしたスライムやプラウド・ウルフを使役して無双するシーンから始まりました。

物語の冒頭でいきなり関係ないシーンから始まるものの、物語が進むにつれてそのシーンに至るまでの過程が描かれていき、最後にそのシーンの意味が分かるといったギミックは珍しくありません。

しかし原作およびコミカライズ版から入ったファンや一部のアニメ視聴者たちは原作の構成を無視した始まり方、またチート主人公による無双ぶりに「ひどい」という声を投げつけました。

「転生賢者の異世界ライフ」への批判的なコメントや感想のなかには「つまらないアニメ」というものも。

言い方を変えればアニオリともいえる演出でしたが、現在においてアニオリは悪手です。

何しろ原作あっての人気であり、原作が面白かったからこそファンはアニメを見ようとしています。

その原作を無視してはファンの怒りを買い、円盤や配信の収益が減るのは言うまでもありません。

現に「ようこそ実力至上主義の教室」は第1期が原作ヒロインの立場と活躍をなかったことにし、色々と批判されている準主人公なヒロインを前面に押し出したところ、ボロクソに言われましたね。

第2期は多少改善はされているようでしたが、作画をメインに度々炎上しており、文句なしのしくじりアニメの仲間に入っています。

原作が人気な分、アニメで大失敗するのはアイタタですよね。

アニメ「転生賢者の異世界ライフ」の口コミ・レビューでは良いコメントもあるものの、不満を生み出してしまったのは間違いありません。

「転生賢者の異世界ライフ」のアニメがひどい理由その2、主人公らしさがなくなった!

「転生賢者の異世界ライフ」の主人公・ユージはブラック企業につとめていた元社畜です。

自宅で仕事をしていたところ(現在の法律では仕事を自宅に持ち込むのはアウトです。そんな職場があったらすぐにでも労基に相談しましょう)、異世界に召喚されました。

性格は古典的ななろう系主人公で、敵対者には厳しい反面、懐に入れた者には優しいです。

ユージの場合はそこに「ブラック企業の社畜」という経歴が付与されているため、テイムしたモンスターたちに自分が受けてきたブラック企業のノウハウを叩きつけようとします。

一見するとクズですが、これもまた無自覚で、テイムしたモンスターたちが抵抗すると止めていますね。

また仕事をしていないと落ち着かなくなるという職業病に陥っており、こうした社畜らしさが「転生賢者の異世界ライフ」ならではの作風になっています。

コミカライズ版では社畜らしくユージは目が死んでおり、顔も無表情をはりつかせたようになっているのですが、アニメでは一転して凛々しいイケメンになりました。

無論目にも光が宿っているのですが、これもアニメを楽しみにしていたファンから「ユージのイメージと違う!」と批判が相次ぐ事態に。

つまるところ原作リスペクトをしなかった、「ひどい」という理由はこれに尽きます。

「転生賢者の異世界ライフ」のアニメがひどい理由その3、他の夏アニメが素晴らしかった!

基本的に「転生賢者の異世界ライフ」のアニメがひどいと言われるのは原作リスペクトをせず、ろこつなテコ入れしてしまったからですが、他の夏アニメの存在も「転生賢者の異世界ライフ」のひどさを引き立てたと思います。

アニメは放送前と放送後で評価が様変わりし、人気も変わるものです。

たとえば放送前は「Engage Kiss」や「惑星のさみだれ」が注目されていたものの、いざ始まると「異世界おじさん」「よふかしのうた」「リコリス・リコイル」が注目の的に。

しかもそれが世界的なのですからスゴイですよね。

もちろん「メイドインアビス」第2期や「夜は猫といっしょ」など放送前の注目から人気をキープした作品もありますが、2022年の夏アニメもまた大番狂わせだったのではないでしょうか。

さて、放送後に人気を博した夏アニメはどこが良かったのか。

まず言うまでもありませんが、原作をちゃんとリスペクトしたことですね。

「リコリス・リコイル」はオリジナルアニメではあるものの、ハ-ドボイルドな世界観を軽やかにするような女の子メインな登場人物や巧みな構成などが公式も戸惑うほどに人気を集めました。

(知らない方からすれば「ガールズアンドパンツァー」や「ハイスクール・ハイ・フリート」のようなノリだと思ってください)

原作ありきのアニメは原作をリスペクトし、たとえカットしていたとしても作品の面白さを損なわず、むしろ削ったからこそのテンポの良さを出しています。

同時にアニメならではの演出にも力を入れていますね。

例を挙げるなら「よふかしのうた」で、吸血鬼なヒロインが吸血鬼として本領発揮する際は必ずピンク色の光やカラーが差し込んでいることに気づいていますか?

また夜景にも美しく、まさにアニメならではの演出や表現がされています。

これではアニメ「転生賢者の異世界ライフ」が見向きもされないのは当然でしょう。

まとめ

アニメ「転生賢者の異世界ライフ」が「ひどい」と言われるのは1話の無双シーンと主人公のキャラデザが変更されたからで、いわば原作を無視されたからです。

また他の夏アニメの出来が素晴らしかったことから、「転生賢者の異世界ライフ」の荒いところが目立ってしまったのだと思います。

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