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「出雲大社に呼ばれてる」とは?呼ばれる人の不思議な現象など

出雲大社に呼ばれている人は「出雲大社と一致している」とも言われています。

そもそもな話、「神様に呼ばれている」とはどういうことでしょうか。

今回はその状態にくわえ、出雲大社の概要や周辺のスポットなどを紹介していきます。

神代から続く縁結びの地 出雲大社!

・出雲大社(いずもたいしゃ/いづもおおやしろ)

ご祭神大国主大神
住所〒699-0701出雲市大社町杵築東195
お問い合わせ0853-53-3100
参拝時間・6:00~20:00(3~10月) ・6:30~20:00(11~2月) ※祈祷受付、8:00~16:30 ※宝物殿、7:00~18:00
駐車場あり(385台)
アクセス【電車】 「一畑電車大社線・出雲大社前駅」から徒歩10分 【バス】 JR「出雲市駅」から発車する「一畑バス出雲大社」もしくは「日御碕行」のバスに乗車→「正門前」または「出雲大社」バス停で下車する(徒歩1分) 【車】 山陰道出雲ICよりR431へ向かい、出雲大社方面に走らせる(20分)
料金【宝物殿】 大人300円、大学・高校生200円、中・小学生100円、幼児無料 【彰古館(出雲大社の資料館)】 大人200円、大学・高校生100円、中・小学生50円 ※ただし開館日が限られており ・土日祝日 ・大祭礼期間(5月14日~16日) ・神在祭期間(旧暦10月11日~17日) ・正月期間(おおむね元日から5日) ・大型連休期間(ゴールデンウィークほか) しか開かれない

「縁結びの神様」こと大国主大神が祭られている出雲大社は「縁結びの聖地」として知られており、近年では日本屈指のパワースポットとして親しまれています。

その創建はいまいちハッキリしないものの、出雲大社の存在が神代から登場していることは確かです。

「古事記」によれば出雲大社が造営された経緯は「国譲り神話」にて語られています。↓

・オオクニヌシ「アマテラスよ。そして天から遣わされたタケミカヅチよ」

・オオクニヌシ「あなたたちは不遜にも私が開拓した『葦原中国(あしはらのなかつくに)を譲れ』といい、私は『息子たちがその答えを出す』と言って返事をしませんでした」

・オオクニヌシ「その息子たちが国譲りを認めた以上、私も国を譲ることを認めましょう」

・オオクニヌシ「ただし条件があります。天に届くような、皇孫の住処のように太い柱で支えられた宮をお造りください」

・オオクニヌシ「さすれば私はそこに隠れ、神の世界のみで暮らしていきましょう」

つまるところ出雲大社は国譲りの証というわけです。

(「日本書紀」では天日隅宮(あめのひすみのみや)と言われ、明治前までは杵築大社(きずきたいしゃ/きずきのおおやしろ)と呼ばれていました)

高くそびえる巨大な神殿「雲太(うんた)」

現代では今の出雲大社が馴染み深いですが、これは1744年(延享元年)に建てられたものをそのまま引き継いでいます。

その高さは24mですが、昔……特に古来はもっと高く、およそ96mもあったそうです。

出雲大社の背後にそびえる八雲山の高さ(あくまでも出雲大社から見た)は100mぐらいなので、おおよそ八雲山の頂上に鎮座していたかのように見えていたかと思うとまさに「圧巻」の一言に尽きます。

当時の本殿はいくつもの柱が天高く向かって立っており、その上に出雲大社の本殿が造営されていたようです。

とても変わった建築ですが、出雲大社の信仰は日本古来の面影が強いと言われています。

その濃さは同じく神道に重んじている伊勢神宮よりも勝っており、伊勢神宮よりもはるかに太古の名残の1つがかつての出雲大社ではないか?とも考えられています。

それは平安時代にも受け継がれており、当時の平安貴族の子供に向けた教科書「口遊(くちずさみ)」には

・「雲太(うんた)、和二(わに)、京三(きょうさん)」

という数え歌がつづられています。

これは「出雲太郎、大和次郎、京三郎」もとい「雲太、和二、京三。今案、雲太謂出雲国城築明神神殿。和二謂大和国東大寺大仏殿。京三謂大極殿、八省」というフレーズを元にしたものらしいです。

簡単に説明すると

・「雲太(出雲大社)が一番高く、和二(東大寺大仏殿)は二番目、三番目に高いのは京三(京都御所の大極殿)」

といったように当時の高い建物ベスト3を順番に歌ったものだと言われています。

もっともこの数え歌には諸説あり、「高さではなく、神社(神)・寺院(仏)・住宅(人)を表したものではないか?」とも考えられており、けっこう賛否両論となっています。

しかし平安時代における出雲大社本殿の高さは48mあったとされており、2000年に本殿の南で三本一組の巨大な柱の跡が発掘されたことから古代出雲大社の巨大さを裏付けることとなりました。

「だいこくさま」で有名な大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)

出雲大社のご祭神、大国主大神は通称「だいこくさま」と呼ばれています。

先述した「国譲り神話」でも知られていますが、大国主大神といったら「因幡の白兎」でしょう。

数多い兄弟たちの末っ子だった大国主大神が悪戯心でサメをからかったせいで全身の皮を剥かれた白兎を助ける伝承はおとぎ話として親しまれています。

この白兎を助けたことで兄弟たちからいじめられていた大国主大神は幸運に恵まれていき、様々な試練が立ちふさがっても妻・須勢理毘売命(すせりびめのみこと)とともに乗り越えていきました。

それだけでも「縁結び」にふさわしい神様ですが、須勢理毘売命以外にも多紀理毘売命(たきりびめのみこと)や八上比売(やがみひめ)など多くの女神たちと結ばれています。

子供も子だくさんで、また「天照大御神もとい皇孫たちが現世を治めるなら大国主大神は神の世界を治めている」とも言われているため、「縁結び」のパワーが凄まじいと言われています。

日本中の神様が集う季節「神在月」

毎年旧暦10月は「神無月」と言われており、その意味は「神様がいなくなる月」となっています。

「この時期になると八百万の神々は出雲へ向かい、人間のご縁をどうするか相談しに行く」と言い伝えられてきました。

そのため「神無月」と名付けられましたが、逆に出雲地方では「神々が集う月」なので「神在月」と呼ばれています。

出雲大社の境内にある東・西十九社は出雲にやってきた神様たちのホテルです。

常に閉まっているため、「神在月」にしか開放されない扉の奥を一目見ようと行列ができます。

また「神在月」になると八百万の神々をお迎えする「神在祭」をはじめ、さまざまな祭典・神事が執り行われます。

本来であれば「神在月」中の祭典・神事は参拝者も見物できましたが、新型コロナウイルスの感染防止のために見物はお断りしているので要注意です。

ここも要チェック!出雲大社の境内・近辺の見どころスポット5選

出雲大社のお参りも大切ですが、出雲大社には本殿以外にも境内やその近辺で是非とも立ち寄りたいスポットがいくつかあります。

それは

・宝物殿「神祜殿」

・境内のうさぎたち

・稲佐の浜

・島根県立古代出雲歴史博物館

・玉作湯神社

です。

宝物殿「神祜殿」

出雲大社の境内にある展示施設で、出雲大社の美術品などが飾られています。

2017年(平成29年)にリニューアルされた際は2000年に出土した柱「心御柱」を一般公開し、現在でも目に出来るようになりました。

同じく出雲大社の歴史がうかがえる資料館「彰古館(しょうこかん)」は期間限定でしか入れないものの、こちらはいつでもオープンしています。

境内のうさぎたち

出雲大社の境内にはウサギの像があちこちに点在しており、袋を背負っているウサギもいれば手を合わせて拝んでいるウサギもいたりと多種多様です。

これは大国主大神の「因幡の白兎」にちなんだ像たちで、出雲大社のインスタ映えスポットにもなっています。

1羽1羽ごとに表情やポーズが違うので境内を歩くのが楽しくなるかと思います。

稲佐の浜

「日本の渚100選」にも選ばれた稲佐の浜は小さな祠が祭られた島がそびえているのが特徴的です。

この島は「弁天島」と呼ばれており、小さな祠には「豊玉毘古命」が祀られています。

夕日とその夕日に照らされた「弁天島」のシルエットが美しく、神秘的なスポットとしても有名です。

一畑電鉄・出雲大社前駅から徒歩15分の距離にあるため、歩いてたどり着くのは難しくありません。

また素鵞社(そがのやしろ)に置かれている砂を持ち帰るには、まずこの稲佐の浜の砂浜を入手しなくてはならないです。

現在、強風時に怒る飛砂を防ぐために植栽をはじめ、ベンチや東屋など周囲を整備する工事を実施しているので立ち入りが制限されています。

工事期間は令和3年7月27日から令和4年3月28日だそうです。

島根県立古代出雲歴史博物館

出雲大社の東、「正門前」バス停で降りて徒歩2分のところにあるミュージアムです。

ここでは出雲大社だけでなく、島根県の歴史や文化も取り上げています。宝物殿や彰古館にはない展示品や設備があり、前者は荒神谷遺跡の銅剣や加茂岩倉遺跡の銅鐸、後者は「ヤマタノオロチ退治」を教えてくれる神話シアターが代表的です。

国宝419点、そして5mほどの古代出雲大社本殿(10分の1模型)を見られるのはここしかありません。

玉作湯神社

玉作湯神社は山陰地方の有名な温泉・玉造温泉近くにある神社で、出雲大社からは車および電車を使えば1時間ほどで到着できます。

この神社の見どころはズバリ「願い石」です。

石の直径35~40cm、注連縄がかけられており、「触れて祈れば願いが叶う」と言われています。

また神社の授与品「叶い石(初穂料600円)」はご利益がある石と囁かれており、手水舎で清めた後、叶い石を持って願い石に触れさせ、お願いごとをすれば効果が抜群だそうです。

その効果は県外だけでなく、地元民も注目していると言われています。

「出雲大社に呼ばれてる」ってどういうこと?

出雲大社に限った話ではありませんが、神社参拝をする時によく「神様に呼ばれてる」というフレーズを耳にします。

これは文字通りの出来事と考えられており、「神様に呼ばれてる」とその気がなくても周囲の働きでその神社へお参りすることです。

一人旅であれ二人旅であれ、旅行には観光地巡りがつきものです。

しかし時間は有限なので、旅行にやってきた土地で「どこを巡ろうか」となると興味があるスポットを選ぶのは自然と言えます。

その観光地巡りで連れから「ここに行ってみない?」や「ご利益ありそうだから行こうよ!」など誘われ、あっという間に到着したスポットが神社だったということは珍しくありません。

こうした「あっという間に到着した」ケースは事前に打ち合わせされていたとしても、スムーズにプランが立てられていくものです。

当の本人はその気がないのに成り行きに任せて参拝することになった不思議さから「神様に呼ばれてる」と表現されます。

実際にそうした体験談は数多く、出雲大社では

・「そんな気はなかったのに神在月に出雲大社に行けた。とんとん拍子で話が進むからびっくりした」

・「カレンダーを見ていただけなのに周りのおかげで出雲大社に行くことになった。私、神様に呼ばれてる?」

といったブログを発見できました。

このように「呼ばれてる」と思った人たちにはその神社との縁(例、やたらその神社の特集を目にするなど)ができ、俗に言う

・シンクロ現象

と呼ばれる出来事は起こると考えられています。

とはいえ神社といえど、それこそ八百万もありますが、「どうしてその神社なのか?」と問われれば

・そこで祭られている神様と同じ気持ちだから

だそうです。

つまり神様のエネルギーと一致する人はその神社に招かれやすいというわけです。

そうなると出雲大社に呼ばれてる人はご利益の効果を踏まえると、これから誰かに大きな影響を与える人だと思えます。

まとめ

出雲大社に呼ばれている人は「出雲大社と一致している」と見なして間違いなさそうですが、大社の歴史といい格といい、まさに深いです。

しかし出雲大社本殿も見どころですが、本殿以外にも宝物殿や稲佐の浜など一度は目にしておきたいスポットがたくさんあって悩ましくもあります。

感染防止のために気楽に行けないところもあるものの、足を伸ばせるなら伸ばしておきたいものです。

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