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出雲大社のタブーとは!?参拝時のマナーや注意点など

出雲大社のタブーといったら「恋人が参拝したら別れる」などありますが、「これは確立の問題であり偶然である」と片付けられています。

むしろ出雲大社のタブーとして参拝時の作法が挙げられており、「これを守らないと気持ち良くお参りできない」と感じている人が多いのではないでしょうか。

そんな出雲大社のお参りの作法、その基本中の基本をまとめたのでどうか参考にしていただければ幸いです。

出雲大社の参拝ルートは正しく守らないといけない?

出雲大社の参拝でタブー、もとい気を付けなくてはならない事としてよく挙げられているのが参拝ルートです。

出雲大社の境内MAPでは「勢溜(せいだまり)の鳥居」からスタートとしていますが、正しくは

①宇迦橋大鳥居~②勢溜の鳥居~③祓社~④松の参道~⑤手水舎~⑥拝殿~⑦八足門~⑧東十九社~⑨素鵞社~⑩神楽殿

といった順序です。

ルート上の各地点の詳しい説明は後述しますが、ポイントは⑦八足門~⑧東十九舎への移動で

・出雲大社では「本殿」の門こと「八足門」を参拝したら反時計回り(東)に巡る

ことに尽きます。

「出雲大社の参拝ルートは反時計回りでなくてはならない」、そういったルールが暗黙の了解となっているのです。

なぜ反時計回りになのか、その理由は不透明であるものの

・ご祭神が祀られている本殿から見て下座からお参りするようにしているから

・本殿にてご神体は西向きとなっており、実際に本殿の西側には小さな参拝ポイントがあるため、そこで念入りにお願いするのが習わしだから

など諸説あります。

ハッキリした理由は判明しませんでしたが、分かっているのは反時計回りの参拝ルートが由緒正しい順序だと信じられていることです。

①宇迦橋大鳥居~⑦八足門までは道なりに歩くだけでいいものの、⑦八足門~⑧東十九社は左右に分かれているので少々分かりづらいかもしれません。

特に八足門の前に立った時の左手側には神楽殿があります。

この神楽殿はテレビ番組や雑誌などで見かける、大注連縄が正面に飾られているのでつられて向かってしまう可能性がゼロではないです。

そのため拝殿に到着したら、右手側(東)に向かうことを意識しましょう。

それだけで時計回り(西)にならずに済むはずです……もっともその前に八足門のお参りをしなくてはならないため、拝殿の裏手に足を運ぶことを忘れてはいけません。

出雲大社の正しい参拝ルート、その各地点とは?

出雲大社の正しい参拝ルートを守るためには、各地点の順番を知ることが手っ取り早い覚え方です。

その順番、そして各地点の概要については以下の通りとなります。↓

宇迦橋(うがばし)大鳥居別名「一の鳥居」。 旧大社駅の近くにある大きな鳥居だが、この鳥居と出雲大社の間に「出雲大社前駅」があるためスルーされがち。 ちゃんとお参りをしたいなら、ここは要チェックすべき。
勢溜(せいだまり)の鳥居別名「二の鳥居」。 「正門」とも呼ばれている鳥居で、実際、この鳥居が出雲大社の玄関となっている。 近隣の駐車場や駅から一番近い鳥居もここらしい。
祓社(はらえのやしろ)「勢溜の鳥居」をくぐった参道の右手側にある社。 拝殿にお参りする前に日頃のケガレを祓い清める場で、出雲大社でお参りする最初の地点でもある。 ポイントはお参りする時は「2礼4拍1礼」をすること。
松の参道松の木が両脇に並んでいる参道。 道なりに歩いていけば「手水舎」が見えてくる。途中、「三の鳥居」が佇んでいるので一礼してから通るべし。
手水舎神様に参拝する前に手や口を清める場所。 本来であれば柄杓を用いて左手→右手→口→柄杓の柄といった順番で水によって清めていくものの、コロナ禍が続く現在、感染防止の一環として柄杓を使わない流水手水を採用している。
拝殿お参りするメインの場所。 ここでも「2礼4拍手1礼」が大切で、なおかつ4拍手した後は「住所・氏名・お願いごと」を順番に言うことも大切。 神様も願う人の氏名と住所が分からなくては叶えようにも叶えられない、とのこと。 あとは「神様、いつもありがとう」日頃の感謝も伝えよう。 なお「拝殿」前にたたずむ「銅鳥居(四の鳥居)」は戦国武将・毛利輝元が奉納したもの。
八足門(はっそくもん)「拝殿」の裏手にある立派な門。 この門の向こう側にご祭神・大国主大神(だいこくさん)が祀られている本殿が鎮座している。 とはいえ門の中に入れるのは特別な日ぐらいで、通常はここでお参りすることで本殿を参拝したこととなる。
東十九社「神様のホテル」と言われる東側の社。 西側にも同じ社(西十九社)があり、旧暦10月(神在月)に出雲へやってきた神様たちの宿泊する場所となっている。 普段は扉が閉められているものの、神在月になれば開放される。
素鵞社(そがのやしろ)三貴子が一柱・素戔嗚尊(スサノオノミコト)が祀られている社。 日本神話によれば素戔嗚尊は大国主命の妻の父で、いわば義父にあたる存在。 根の国にやってきた大国主命に試練を与え、名実ともに神として認めた……ちなみにだがこの社の裏側、その軒下に砂が置いてある。 この砂を持ち帰って庭にまくとご利益がある……が、持ち帰るためには事前に「稲佐の浜(出雲大社の西にある)」の砂浜を入手しなくてはならない。 なぜ「稲佐の浜」の砂浜を前もって入手しなくてはならないのかは不明。 ただ現在でも重んじられている習わしであるのは確かである。
神楽殿拝殿の西側にたたずんでいる神楽殿。 元は千家國造家(出雲大社宮司家)の大広間だったが、明治18年(1879年)に出雲大社教の創始とともに祈祷や結婚式を執り行う神楽殿となった。 現在の規模になったのは昭和56年で、正面の大注連縄は長さ13m、重さ5t、周囲9mの国内トップクラスの注連縄である。 テレビ番組や雑誌で「出雲大社」の看板となっているスポットでも有名。

ここに注意しよう!出雲大社のタブー7選!

出雲大社の参拝には気を付けなくてはならないポイントがいくつかあるものの、そのほとんどは近所の神社へお参りする時の心構えや注意点と何ら変わりません。

そのため日頃から神社へお参り、もしくは神様を敬っている人であれば自然と守られているはずです……が、せっかくなのでまとめると

・お参りする時は2礼4拍手1礼をする

・もしも帽子をかぶっていたら、お参りする時は脱ぐ

・鳥居をくぐる時は端に寄って一礼

・参道の真ん中は歩かない

・拝殿の注連縄にお賽銭を投げない

・お賽銭の金額は心がこもった額にする

・清潔な普段着で参拝する

ことが挙げられます。

お参りする時は2礼4拍手1礼をする

出雲大社の参拝マナーとして広く知られている「2礼4拍手1礼」とは「2回おじぎする→4回手を叩く→1回おじぎする」を指しています。

昔であればこの「2礼4拍手1礼」が神社のお参りとして当たり前でしたが、現在では出雲大社でしか行われていません。(通常は「2礼2拍手1礼」)

この作法はとても広く知られています……が、例祭日である5月14日だけは要注意です。

この日だけは「2礼8拍手1礼(「八開手(やひらきで)」ともいう)」が正しい作法となるからです。

そもそも「2礼4拍手1礼」はこの正しい作法を簡略化したもので、実は神職の方が手を合わせる際は「2礼8拍手1礼」をしています。

日本において「8」という数字は縁起のいい数字とされており、「末広がり」や「無限」を意味しているそうです。

そのため「8拍手」は「広々とした心で神様へお祈りする」ことを表わしていると言われています。

もしも帽子をかぶっていたら、お参りする時は脱ぐ

「室内に入る際は帽子を脱ぐ」というマナーは神様にも通用します。

お参りとは神様に挨拶することでもある以上、帽子をかぶったままの参拝は失礼です。

理由があって帽子をかぶったまま参拝したい場合は、手を合わせた時にちゃんとその理由を述べておくことをおすすめします。

鳥居をくぐる時は端に寄って一礼

神社の境内とは神様の家で、鳥居はいわば家の玄関です。

そこで一礼することは「失礼します」と声をかける作法であり、逆に何も言わずに鳥居をくぐるのは不法侵入といっても過言ではありません。

神社参拝とはこうした礼儀を尊ぶのが大切なのです。

ちなみにこの時「左足から鳥居をくぐるように」と言われていますが、これは神道で「左」が神聖視されているからだとされています。

そのため拍手を打つときも「左手側を上にするようにズラして打つように」と言われており、実際、ちゃんと両手を合わせて打つよりもズラしたほうが音が澄んでいます。

参道の真ん中は歩かない

参道の真ん中は「神様の道」です。

やむを得ない理由で端から端に移動するならともかく、特に理由もないのに参道の真ん中を歩くのはタブーとなっています。

よって参拝者は鳥居を潜ったら左右のどちらかの端に歩くようにしましょう。

拝殿の注連縄にお賽銭を投げない

賽銭箱にお賽銭を投げる、もしくは注連縄に向かってお賽銭を投げると願いが叶えやすいという俗信がありますが、これも立派なタブーです。

むしろ「参拝をおろそかにしている」と見なされるばかりか、宮司さんや巫女さんなど関係者にとっては迷惑行為でしかありません。

参拝時はちゃんと賽銭箱に近づき、お賽銭を入れましょう。

お賽銭の金額は心がこもった額にする

神社でのお賽銭は「ご縁」にかけて5円がいい、と言われています。

諸説あるものの、この5円という価格は明治・大正時代の価値観ではないか?と考えられており、現在お賽銭の額は見直されているところです。

現在における5円とは駄菓子がなんとか買える程度の金額ですが、明治・大正時代における5円は数万円~30万円ほどの大金です。

それだけの大金をお賽銭にできたのは当時の信仰が現在よりも厚く、「こうして裕福に生活できているのは神様のおかげです」という感謝を金額にしていたからだとされています。

いずれにしても心がこもった金額というのが大切で、出雲大社ほどの日本古来の信仰の面影が残る神社ともなれば尚更です。

清潔な普段着で参拝する

神社=観光スポットという考え方がまかり通っているからか、神社にも色んな人たちがやってくるものです。

地元民からカジュアルな恰好をした観光客、ビーチで楽しんでいそうなカップルなど普通の人たちから場違いな人など多種多様です。

この時注意したいのは場違いな恰好をしないこと。

ピンヒールやサンダル、ジーパンやミニスカートはもちろん、作業服やエプロンなど露出が激しくてカジュアルすぎる服や汚れている服はご法度となります。

何度も繰り返しますが、神社参拝とは「神様の家」へうかがうことです。

誰だって目上の人であればその人に怒られないよう、また自分が恥をかかないような服装で訪問します……神社参拝で服装に気をつけるのは、そういうことです。

むろん服装の最上級である正装なら文句なしですが、正式なご祈祷をしてもらうならともかく、いち参拝者として尋ねるには少々動きにくいかと思います。

カジュアル過ぎなければ普段着で問題ないため、清潔感のある服を身にまとえばOKです。

忘れないようにしよう!手水舎のやり方!

2022年1月現在であっても、新型コロナウイルスの猛威は衰えていません。

「何度も新型コロナウイルスの波を繰り返し、徐々に新型インフルエンザのようにしていく」というのが世界共通の認識となっているものの、それまで感染防止の対策が続くのは言うまでもないです。

出雲大社では手水舎の柄杓から感染が広がらないよう、流水手水を採用しています。

流水手水とは文字通り、柄杓を用いずに手から口を清めていくやり方です。

とはいえ柄杓を使った方法を忘れないためにも、おさらいをしておきましょう。

・手水舎のやり方

1.柄杓を右手に持ち、左手をまず洗う(神道では左側が大事!)

2.今度は柄杓を左手で持ち、右手を洗う

3.その右手に水を注ぎ、注がれた水で口をすすぐ(含む)

4.最後に柄杓を立てるように持ち、残っている水を全てこぼすことで柄を洗う

5.元の位置の戻す

ここでポイントなのは「全ての水を途中で使い切らない」ことです。

手を洗う際にけっこう水を流すものの、それだと口をすすぐ時や柄を洗う時の水が足りなくなったりします。

手水舎で清める時は気持ち半分程度で、水を使うようにしましょう。

また手水舎で手や口を清めた後はハンカチやタオルが必須なので、取りやすいように事前に用意しておくことをおすすめします。

まとめ

出雲大社のタブーは「タブー」というよりも「参拝時におけるマナー」という印象を抱きました。

日頃から神社へのお参りで心がけなくてはならない事から出雲大社特有の注意点などあり、興味深いです。

人によっては「西側から!」という教えもあるものの、記事では正攻法である東側からの参拝を取り上げました。

どちらが良いか迷う人はガイドさんへ依頼する手段もいいかもしれません

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