伊勢神宮は国内有数の神宮であり、神道においては最高峰ともいえる神宮です。
そもそも「神宮」とは皇室と関わりがある神社にしか与えられない名称で、なかでも伊勢神宮は別格中の別格と言えます。
そんな伊勢神宮に行くと人生が変わる、とも言われています。
何故伊勢神宮に行くと人生が変わるのか、その理由について迫っていきましょう。
「伊勢神宮に参拝すると人生が変わる」、そう言われる理由は?
「伊勢神宮に参拝すると人生が変わる」、そう言われる理由はひとえに「人生が変わった!」と話す人たちが多いからです。彼ら彼女らは
・人間関係が変わった
・仕事を辞めて転職した
・それまで考えもしなかったのに引っ越しした
など自分やその周りに起きた、劇的な変化を持ち上げています。
その変化を迎える前にあった出来事として伊勢神宮の参拝を話しているわけですが、「なぜ伊勢神宮に参拝したら人生が変わるのか?」といったら、その理由はいまいち分かっていないです。
とはいえ、いちおう考察はされています。
神社参拝がお好きなアマチュアから鑑定士といったスピリチュアルの専門家たちの持論、その要点をまとめると
・人に良い影響を与える龍穴(パワースポット)だから
そうです。
龍穴とは大地の気(エネルギー、龍脈ともいう)が噴き出ている場所で、風水ではこの龍脈や龍穴を調べて把握することで家の運気を上げたりできます。
といっても、龍脈も自然の一部です。
時の流れや地理の変化などで大地の気の流れも変化し、たとえ「開運した!」と評判になった場所でも衰えていきます。
しかし「日本屈指のパワースポット」とも呼ばれる伊勢神宮は別格です。
それが国内最高峰の神道の場、すなわち祈りの場所だからかもしれないし、元々そういった土地なのかもしれません。
いずれにしても大事なのは、伊勢神宮が訪れた人のほとんどに良い影響を与えることに尽きます。
良い影響とは好きな映画を観たり、仲の良い友達と遊んだりする類のことです。
良い影響悪い影響と言えば少々曖昧な表現でしょうが、たとえば他人の陰口を耳にするとします。それが自分の陰口であれば、気分は悪いものです。
こうしたことを「悪い影響」と言い、この悪い影響が積み重ねれば人は無気力になったり自虐的になったりしていきます。
そうなったら運気も下がる一方です。
逆に言えば、良い影響を繰り返せば活力も運気も補えます。
伊勢神宮は古来より、宮司や巫女が祈りを捧げてきた場です。何千年も前から清めの精神が軸となっているため、良い影響の力が強いと思います。
変わっていく伊勢神宮、その未来
伊勢神宮の公式HPをご覧になれば分かると思いますが、伊勢神宮は200年、少なくとも25年後の未来を見据えています。
というのも伊勢神宮には「神宮式年遷宮(通称、式年遷宮)」や「宇治橋渡始式」など社殿建築にまつわるお祭りが数年単位で行われているからです。
式年遷宮といったら、2013年(平成25年)10月の第62回式年遷宮やその際に史上初のヒノキ不足など思い出に残っている人もいるかと思います。
さて、その第62回式年遷宮からもうすぐ10年です。
それはいよいよ第63回の式年遷宮が始まることを意味しており、そのスタートは2025年(令和7年)を予定しております。
あくまで予定であるものの、
・令和7年(2025年):次期式年遷宮の開始
社殿やご神体をおさめる器となる木々を切っていく「御杣始祭」などを行う
・令和10年(2028年):新しく架けられた宇治橋のお祭り「宇治橋渡始式」などを行う
・令和15年(2033年):社殿内の敷地にお白石を敷き詰める「お白石持行事」をはじめ、式年遷宮の中核となる神事が行われていく
というスケジュールとなっています。
何故20年ごとに式年遷宮が行うのか、その由来は未だに判明していません。
そもそも伊勢神宮は神話にも登場するほど古く、式年遷宮に関わる文献が不明のままとなっています。
けれども式年遷宮が伊勢神宮の社殿、その威厳を保つのはもちろん、その建築技術を現代にまで受け継ぐツールとなっているのは確かです。
伊勢神宮の楽しみ方とは?
参拝ならともかく、観光するのであれば伊勢神宮のお参りは好きなようにして構わないと思います。
しかし「伊勢神宮をちゃんとお参りしたい!」という気持ちが少しでもあるなら
・外宮から内宮へ
という順番は絶対です。
同じ伊勢神宮とはいえ、外宮と内宮ではご祭神が違っています。外宮には食べ物や穀物を司る「豊受大御神」が、内宮には皇大神「天照大御神」が祀られており、片方だけにお参りするのは避けるべきものだそうです。(「片まいり」とも言われています)
「何故この順番なのか?」、それは天照大御神の神託があったからだと言われているものの、真相は誰にも分かりません。
とにかく伊勢神宮をちゃんとお参りしたいなら、外宮から内宮への移動は絶対です。
さて、その移動方法は
・徒歩
・バス
・車(タクシー)
に分けられます。
外宮から内宮までの距離は徒歩でも行けると言えば行けますが、その距離は5.5kmです。時間に換えると、およそ1時間となります。
バスおよび車(タクシー)なら10~20分かかります。
バスは同じく10分から20分ごとにバス停から出発しており、料金は大人440円(片道)、子供220円(片道)です。
車は駐車場をどこにするか、その問題があるものの
◎市営駐車場内宮B6駐車場
収納可能な台数 | 385台 |
利用できる時間 | 午前7時~午後19時 |
駐車料金 | ・無料(1時間まで) ・500円(1~2時間、午前7時から午後17時の間。以降は30分ごとに+100円) |
がおすすめです。
他の駐車場と比べると徒歩30分かかりますが、おはらい町・おかげ横丁を通って内宮へというルートは観光を楽しめるうえに迷いにくいメリットがあります。
おはらい町・おかげ横丁には
・「お伊勢本舗」の松坂牛コロッケ
・「山村乳業」の山村みるくがっこう
・「赤福 本店」の赤福
など数々のグルメがあり、参拝後の楽しみとして定番中の定番です。
外宮の最寄り駅「伊勢市駅」の前にも赤福を提供してくれるお店がありますが、風情が違うだけで同じお菓子でも食べる気分が違います。
ちゃんとした参拝のご褒美にいかがでしょう?
まとめ
「伊勢神宮に参拝したら人生が変わる」、そう言われる理由は分からないのが実のところです。
しかし神代より祈りの場となっていた伊勢は精神的にも清められており、龍脈が豊かな土地ではないか?と考えられています。
事実、多くの人が伊勢に訪れるとポジティブになるようです。 そんな伊勢の楽しみ方は外宮から内宮へとお参りし、その後、おはらい町・おかげ横丁でグルメを楽しむのがベストとされています。